女性との距離感がわからない、という彼の話
浅野さんへの質問
浅野さん、先日はお答えいただきありがとうございました!
ようやく、ようやく!彼と7か月ぶりに会えました!
もちろんお昼から夕方の3時間とか条件付きの約束だったんですけどね・・・寂しいやら、私の顔覚えているのかな?など恐怖もありつつも、やっぱり会える喜びが勝ち、会って早々にハグしてしまいました。「外人っ」と突っ込まれましたけどね。
コーヒーを飲みつつ、まずお互いの(というかほぼ彼の)近況を話し、あっという間に時間は経ち・・・あれ、あれれ??このままだと距離感変わらないじゃない、いやだー!と思ったので帰り道に「私はあなたといつになったら(H)出来るの?」と尋ねてしまいました。
そしたら出るわ、出るわ・・・よくわからない言い分。
理解が出来なかったのでどうか訳していただけないでしょうか。
――
彼「俺も距離を計りかねている。」
私「わたしはずっと我慢していたし、近づきたいよ?」
彼「それは俺も。でもどう距離感をはかっていいのかわからない。(忙しいとはいえ、7か月も会わないのは)おかしいし、だったら一線を越えずに、たまにお茶して話す関係もいいのかな~と思って。どこに出会いがあるかはわからないわけで、他にいい人と出会ってるんのかなぁ?とか。(私のことを)好きじゃないのかなぁ?とか考えたり。」
私「!?」
彼「いや。じゃあ一線越えました、俺はいいよ?お互い忙しくて時間も無い。だからって毎回ヤッて、じゃ帰ろ、ってなるのは嫌なの。普通に女の子から考えると嫌でしょ。」
・・・
私「時間を割かれるのが嫌いって言ってたから、会いたいが言えなかった。尊重したいし、負担になりたくなくて。(会いたいを1度しか言っていないから)もしかして寂しくさせてしまった?わたしの『好き』は伝わっていない?」(ちなみにこの2日前に酔った勢いで「好き」とLINEを送り、「好きだよ」と返事をもらっています。)
彼「いや、伝わってるよ」
私「??」
彼「(自己実現の真っ最中で)何がしたいのかわからないような、安定もしていないマイペースな俺が居て・・・終わりのない関係・・・関係の先が見えない・・・俺が考えすぎなんだろうな」(←ここら辺、本当に何言ってるんだかわからなくて記憶にありません。)
私「??」
・・・
――
また、喫茶店で話していた時に「忙しく仕事をしていないと鬱になると思う」「家にいても常に何かをしているし、していないとなにも生産できていない、無価値と感じてしまう」と言っており、無価値観の強い男です。
電話をしたがらない理由を尋ねると「なにかをやりながら~何かをするのが嫌。」(その後、電話したい時は、前もって聞いて電話する、嫌な時ははっきり言ってねと約束をしました。)
サプライズでお花も貰いましたし、予定より3時間オーバーで会っていましたし、彼なりに好いてくれていると思います。嬉しいです。だからこそ、今後どのように距離を縮めていけば良いのでしょう?詰めすぎると逃げちゃう気もします。(実際LINEの返事が減ってきています。笑)
育った環境もかなり異なり、価値観もかなり異なりますが、話していて面白いしパートナーとして尊敬しています。浅野さんに先日言われたように、恋愛・学業と並立して趣味の日本酒交流を再開させ、これから飲み友達を増やす予定です。ですので、なんとかなる、エエやんと呑気に思い始めている自分もいます。
彼の言う「終わりのない関係」って何でしょう?付き合う上でそれの何が問題なのでしょうか。
彼にとってこの関係は不満?恋愛関係とは言えないのでしょうか?
なにかアドバイスくださればうれしいです。
ネタ募集ネーム:カリンちゃん
おまたせしましたー。今日はカリンちゃんさんのご質問にお答えしますー。
7ヶ月ぶりに会えた!それはよかったですねぇ・・・と手放しに伝えていいのかな?
彼の気持ちがよくわからん、ということなんですね。
それでは僕なりの見解をお伝えします。
女性との距離感がわからない彼の本音?
これはきっと彼の本音でしょうね。なかなか言わない男性が多いんですけどね。
「そりゃできれば近づきたいけど、一体近づくってどういうことなんだ?」
どの距離で、どのスタンスで、どんなタイミングで、どんな態度で・・・
どう関わるのが自分にとってもあなたにとっても心地よいのか。
自分に無理があっても続かない。でも相手にも無理させたくはない。
そのあたりを考えている感じじゃないでしょうか。
その根っこに「〇〇な自分を知られなくない」という、深層心理の怖れがある可能性が高いけれど、その怖れはあまり意識されないことなんでしょうね。
彼はあなたを(彼なりに)傷つけたくはない。(そんな自分になりたくない)
男としてもちょっとな・・・と思う人間にもなりたくない。(そんな自分の一部は露呈することが嫌だ。)
こう書くと少し刺激的かもしれませんが・・・
誰だって心の中に天使の部分と悪魔の部分を持っているでしょう?
だから、できれば「誠実でありたい」「愛のある自分でありたい」と考えますよね。
ただ、その「どう誠実であり、相手を愛せるか」の明確な答えが出ないとき・・・
「うーん・・・どうすればいいんだろう」と考える人もいるわけですな。
ただ、それだけではなくて・・・
どうやら未来の答えが出ていない様子ですよね。
恋愛において「これはマズイ」「これは嫌だ」ということは分かる。
けれど、どうしたらお互いに幸せになるのか・・・という未来までが見えているわけじゃない様子が見えてきませんか?
理想の恋愛って何だろう?
理想の関係って何だろう?
お互いに幸せになれる関係って?
ここを「何だろう?」考え始めると確かに答えは出にくいもの。
考えて出る幸せって不思議でしょ?感じるもの、湧き出るものだから、幸福感も。
だから「終わりのない関係」という漠然とした言葉になっているんじゃないでしょうか。
そこが具体的にどんなものかまでのイメージはついていないというか。
僕にはそう思えますけど・・・どうでしょうね。
心理的には、彼が「自立」ではなく「親密感」の視点で未来を見つめているかどうかの違いなんでしょうね。
そもそも永遠に続くような恋愛・パートナーシップの答えは「自分がやりたいこと」「自分が愛したいこと」から出てくることが多いものだと思います。(それでもうまくいかないことはあるから切ないけど・。)
自分が人とどう関わり、相手をどんな風に喜ばせ、その時自分がどのような状態にあるのか?
このイメージが作れるかどうかの違いは、自立的な生き方(一人・自分次第)か、それとも親密感(人と関わり合いながら生きる)か、どちらの生き方を自分が今採用しているか、なのでしょう。
親密感をどこか遠ざけて生きていれば、親密感ラインのイメージは持てないですよね。
だから「自分がもっと頑張らなきゃな」という、今の正しさで今を見つめる人もいる。
もしくは「オレもそろそろ結婚かな・・・」と、事実や状態から考え始める人もいる。
それが決して悪いことではないけれど、いわゆる「女性が感じる親密な恋愛」とは少しズレますよね。
だから男性の中に
「自分は誰かを愛したい。それはこんな未来のために。」
そのイメージが実感を伴って想像できたり、欲しがるようになるまで、なかなか男性は恋愛モードにならないことも・・・。
だから積極的な関わり方はしてこないといいますか。
もちろん男性の内面的な変化にも個人差はあるのかな、と思いますけどね。
好きだけど近づいてこないってどういうこと?
これは恋愛あるあるといえそうですね。
最後の「好きじゃないのかなぁ?」と考えるあたり、恋愛だけじゃなく夫婦関係でもよく起こること。
好きなのか?それとも好きじゃないのか?
これ、あなたが今の段階では考えても明快な答えが出ないことかもしれません。
まだ、彼の中にその答えがない様子だから。
じゃなんで「好きだよ」と伝えてきたのさ、という疑問が残りますが・・・
僕の視点では「好意があるから」なのでしょう。
あなたに魅力を感じているから、ではないでしょうか。
はて、更に意味不明なことを僕が書いているように見えませんか?
彼が考えていること、その意味は「未来のカタチ」じゃないでしょうか。
きっと彼の場合、目の前の女性のことを好きか嫌いか、という話と
自分がどんな未来を描き、どんな恋愛(関係)を作りたいかという話は別なんです。
その答えが未だ出ないから、「どう恋愛をしていけばいいんだろう?」と考えるわけですし、いわばお取り込み中状態になるわけですね。
これはあまりブログ上では書いていないこと(カウンセリングではたまに話すかな?)なんですけど
彼がこの状態であるなら、それこそ「彼にまだ余裕がある」ってことを意味していることも多いんです。
たとえ今、恋愛がなくとも、それ以外で自分なりに納得する自分の生き方、今のライフスタイルがあって、その生き方を大切に可能性って高いんです。
自分にやりたいことがある、目指す目的がある、没頭したいものがある。
自己実現を優先していくことで充実感を感じているんですよね。
それがもし今の彼の心の支えだとしたら
それを批判したり取り上げてしまえばこの関係に亀裂が入りかねないわけですわねぇ。
これが恋愛の中で起きやすい大きな罠、なんですよね。
それこそ彼の心理パターンなのかもしれませんね。
ただ、彼、その毎日に今は疑問がないんじゃないでしょうか。
まだその生き方に疲れていないといいますかね。
それだけ今の彼はパワフルだ、とも見ることができますしね。その動機の話は別にして。
お互いに認め会える関係に
ここが素晴らしいですよね!
今の彼を承認できているって素晴らしい。
どんな事情があれど、今の彼の生き方は承認するほうが得策かもしれませんね。
相手の心理を知ることは自分の不安を手放すためにあって、実際の行動としては承認のほうがいいですからね。
男性っていわゆる「信頼関係(味方感)」はよく分かるので、この人は信頼できる人だな、と思うと更に興味を持ちますね。
そもそも、こういった関係って今のお互いを尊敬し認め合うほうが信頼感が増しますし。
彼も私も、頑張ってる。そしてお互いに魅力的だな、と。
その上で、やっぱりあなたが楽しむこと。
毎日を楽しむこと。彼とのことも無理はしてほしくないけど、楽しめればいいですね。
あなたと触れているとなんだか元気になれるし、いい気分を感じられるなぁ~と彼も感じやすくなればいいなぁ。
男性がこの人といたいな、と思うとき
そりゃ衝撃的な一目惚れってものもあるんですけど
ジワジワっと「この人と一緒にいるとこんな気分になれるんだ」と感じたとき、でもあります。
そうなると、男性も未来にいいイメージ(未来の答え)が持てるんですよね。
女性にとっても男性にとっても、異性を怖いもの・分からないものにするより、喜びだと思えたほうが幸せですよね。
※ちなみに、異性への怖れって「自己嫌悪の投影」である場合もあるので、自分を肯定し癒やすと変わっていくことが多いんですけどね。
そもそもどこか自分次第で孤独な男の生き方の中で、喜び、嬉しさ、親密感を感じられる「人との関わり」って貴重ですから。
あなたがそんな喜びの存在であってほしいな~と僕は勝手に願っています。
これ、とてもいいと思います!(個人的には日本酒交流って言葉に惹かれますけど(笑))
心豊かに、おおらかに構えていられるあなたでいてくださいね。
そうありつづけることが、未来の答えが出ない彼へのヒントになると思いますよ。
実際に彼とどう関わるかレベルで考えれば、彼の様子を感じながら、彼を応援してあげる・理解してあげる立場に立つといいですよ。
ただ、何よりあなたが自分を好きでいて、自分らしく楽しんでいることが大切だと僕は思いますよ。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。