恋愛の心理学

ワガママな私が幸せになるための「自分との向き合い方」

光の中で過ごす女性

「私ってワガママ?」と思う方に読んでほしい「恋愛を成功させるマインド」の作り方

「私、幸せな結婚や恋愛がしたいんです!」という明確な目的をお持ちになってカウンセリングルームにお越しにいただく方は少なくないのですが、そういった方からよく伺う話があるんですよ。

それが「私ってワガママだと思うんですけど、それでも大丈夫でしょうか」というお声か。

特に、元カレに「君は超わがままだ!」と言われたとか、元カレが疲労困憊になるまで振り回し続けたとか、両親や家族に「あなたは本当にワガママなんだから!」と言われ続けた、なんて経験をお持ちの方から伺うことが多いのです。

ただ、僕のカウンセリングの経験上、ガチで超絶ワガママだと言う人はそんなに多くない、という印象があります。

むしろ普段から自分の感情や欲求を抑えているから、ドバーッとニーズや要求、感情が溢れ出すなんて人のほうが多いように思えてならないのです。

※確かに、超絶セルフィッシュかつ、一切自分のあり方に問題意識を持っていない方もいらっしゃるらしいのですが、今日の話はこのタイプについて語っているわけではありません。

実は「それほどワガママではないのに、自分はワガママだと思いこんでいる方」のお話です。

よろしければどうぞ。

 

「わがままな人」ってどんな人?

さて、そもそも「ワガママな人」とはどういった人のことを言うのでしょうか。

まず国語辞書で「ワガママ」について調べてみました。

  • ワガママ:自分の都合を中心に物事を考え、行動するさま。他人の都合を顧みないさま。
    (出典:Weblio国語辞典)

つまりいわゆる「自己中」ってことですね(^^;

自分の利益や都合中心に恋愛や結婚生活を考えていて、そのように物事が進まないと気がすまないって感じでしょうか。

ちなみに、このわがままという言葉、心の世界では「利己的」という言い方をする場合もありますけどね。

なお、この逆の意味で使われる言葉が「利他的」「愛他的」です。これは「他人の幸福を一番に考える」という意味になります。もちろん「犠牲」という意味ではありませんよ。

 

「私ってワガママかも?」と思いながら、誰かの幸せを願う?

さて、この「私ってワガママかも?」という話には、一つの疑問・矛盾が存在するようなそんざいしないでしょうか。

もし「これから幸せな恋愛や結婚、夫婦関係を築きたい」と思われている方がいるとして、そこで「自分の都合だけを考えている」としたら、そこに違和感を感じないでしょうか。

少なくとも僕はそう考えることがあります。

「相手のことを幸せにしたい」という気持ちがゼロで、「幸せな恋愛や結婚」を想像するものなのでしょうか?

もしそうであるならば、それこそ「自分のことしか見えていない」ってことにはならないでしょうか。

そんな皆さんから「彼のことが心配」だとか「彼にも幸せになってほしい」という言葉が飛び出すものなのでしょうか?

そりゃ誰しも若かりし頃は「自分の気分や都合中心の恋愛」を経験するものかもしれませんよ。パートナーに対して要求ばかりしたり、自分の気分で「今日は会いたくない」なんて言って相手を困らせた、なんてこともあったかもしれない。

ただ、過去にそのような経験があるからといって、今も同じ自分のままか、というとそうだとは言い切れないものではないでしょうか。

とかく僕たちが年齢を重ね、様々な経験を積み重ねるうちに、どこか「誰かの幸せを願うようになる」ものではないでしょうか?なかなかそう自覚できない方もいるかもしれませんけどね。

 

つまり「自分ってすごく利己的で自分のことしか考えていないんです」と「私は誰かの幸せを願いたいんです」という気持ちって相反するものだと僕は思うんですよ。

「私にとっての幸せがあればいい」という考え方はたしかに自分中心な発想かもしれないけれど、「でも、そばにいる人には喜んでほしい」と思えているなら、実は自分が自覚している以上に「相手のことを考えれている人」も少なくないんですよね。

だから僕は「きっとあなたはあなたが思うよりもワガママじゃないのかもしれませんよ」なんてお伝えすることも多いんです。

むしろ「上手に愛せない私」を感じたときに、その理由を「私がワガママだから」と理解していないですか?なんてふうに僕は思うのですよ。

私がワガママだからうまく愛せない、と思うのは、もっとうまく愛してあげたいから、ではないでしょうか。

 

だから、一度、自分自身の捉え方について確かめてみてもいいのかもしれませんね。

そもそも「私ってすごいワガママだ」と悩む人って、ワガママどころか遠慮の塊であることも多いですよ。

 

親が言った「あなたはわがまま」という言葉の影響

さて、カウンセリングでは「私、子供のことからワガママだと言われて育ったんです」という話を伺うこともありますね。

両親、祖父母、兄弟、元カレなどから「ワガママだ」と言われてきたから「私はワガママなんだ」という認識を持ち続けている(インプリンティング)なんてケースです。

この場合は、両親や家族が使った「ワガママ」という言葉の意味をしっかり考える必要があるでしょう。

特に親や家族が話す「ワガママ」が指す意味って、「本当に自分勝手だね」という意味だと限らないのです。

少なくともこのような親や家族の声は、こちらに向けられた心配や愛情であることが少なくないものですが、あくまで「個人の感想」であり「判断」であることが多いものです。

例えば、親が子供に「あなたは本当にワガママなんだから」と伝える場合、たしかにこちらが言うことを聞かないなんてケースもありますが、多くは親などが「あなたのことを考え、心配しているのにも関わらず、あなたはホントマイペースよね(自分だけで考えて答えを出すよね)」と思っていることが少なくないものですよ。

他にも「家族の意見を聞かないよね」「自分で決めたことは何を言っても覆さないよね」などなど、親などが「あなたのことを考えても何も通じないわ」と感じているときに「ワガママ」という言葉を使うことが少なくないのです。

つまりここでのワガママとは「自己中」という意味と解釈するだけでなく、「私って人の愛情や思いやり、心配を受け取っていないのかも?」と解釈したほうがいい場合も多いですよ。

それこそきっとあなたの恋愛パターンそのものでしょうから。

この場合、「私ってワガママだから依存的な自分を修正しないと」「私はもっと頑張って誰かを愛さないと」と考えても、あまりいい結果が出ないことも多いものですよ。

問題は依存より「人の愛を拒絶するパターン」、すなわち「相手の好意を無意識的に跳ね除ける加害者意識(罪悪感や無価値感など)」にあるのですからね。

もちろんこの加害者意識も誤解といいますか、真実ではないのですけれども。

 

まとめ

つまり、自分はワガママだと思っていても、本当にワガママかどうかについてはじっくり検証する必要があるということです。

特に、親・家族・元カレなどに言われた「ワガママ」という言葉が、どこまで正確なのかも検証する必要がありますよ。

もし、あなたがガチで自己中心的で人を振り回すタイプなら、相手は「ワガママだ」と人は言わないと思うんですよ。「もう勘弁して」「もう無理」「いい加減にして」と伝えてくるかも?

他人の「ワガママ」という言葉は「あなたは人の好意などを受け取らない」と伝えたいから飛んでくるものかもしれませんね。

そう考えていくと、ねぇ、「どうすれば恋愛がうまくいくか」が見えてくるものかもしれませんよね。

頑張っていないのではなく、受け取っていない。

この違いはものすごく大きいと僕は思うんですよねぇ。

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