浅野寿和さんへの質問です。
こんにちは。いつもブログを楽しく読ませていただいております。為になる記事ばかりで、HP内の検索箇所に、モヤモヤしているワードを打ち込んでは当てはまる記事を読み漁っております。
私にはずっと疑問があって、それは「私がウッ…となる人は、私が離れるより先に私から離れてしまうのはなぜか?」ということです。
彼のことちょっと苦手だな…でもそれは「今は」なのかな。次に会ったらまた楽しいんじゃないかな(^^)と悠長なことを思ってる間にいつもフラれてしまいます。
また、恋愛関係以外の男性からも、SNSで近づいてきたと思ったらブロックされていたりが続いています。(ブロックされる前に、たくさん連絡してごめんね、などと言われて、ウッ…となりながらも「大丈夫ですよ^ ^」と返しています)
正直、悲しいです。まだ好きになれたかもしれないし、恋愛関係以外の方からの遮断も、急に近づいてきてゼロにするってひどいなと思ってしまいます。
私はふだん、八方美人でよく笑います。
それがウッ…という態度がちょっと(?)出ただけでぴしゃり!という感じで締め出されて、やってらんないよ。という気持ちになってしまいました。
もしよろしければ、サトラレな私の状況を教えてください。よろしくお願いいたします、
ネタ募集ネーム:トマトさん
トマトさん、おまたせしました。いつもブログをご覧いただきまして本当にありがとうございますm(_ _)m
また、ネタのご協力もありがとうございますm(_ _)m
今日はあなたのご質問にお答えしますね。
彼のことちょっと苦手だな…でもそれは「今は」なのかな。次に会ったらまた楽しいんじゃないかな(^^)と悠長なことを思ってる間にいつもフラれてしまいます。
また、恋愛関係以外の男性からも、SNSで近づいてきたと思ったらブロックされていたりが続いています。(ブロックされる前に、たくさん連絡してごめんね、などと言われて、ウッ…となりながらも「大丈夫ですよ^ ^」と返しています)
正直、悲しいです。まだ好きになれたかもしれないし、恋愛関係以外の方からの遮断も、急に近づいてきてゼロにするってひどいなと思ってしまいます。
うーん、そりゃ悲しいですね。やってらんないって言葉が僕の中でめちゃめちゃ響いていますよ。ほんとやってらんないですよねぇ・・・。
なんだよ!って思っちゃいますよねぇ。あんたのことが苦手でも、気を使って合わせているこっちの気持ちなんて誰も考えないのかよ!とか思ったことないでしょうかね。
なんであんたに先にNOを言われなきゃいけないんだ!ぐらい吠えたくなることってなかったでしょうかねぇ・・・。
うーん。
ただ、僕はあなたはきっと「いい人」何だと僕は思っておりますよ。
そして、この心理状態こそ「サトラレな私の状況」を作っているようです。ただ、あなたの本心までサトラレているわけではなさそうなんですけどね。
そして、僕からお伝えできることを先にぎゅぎゅっとまとめると
「あなたの悲しみ、ちゃんと分かってくれている人がいますか?」
あなたの悲しみはちょっと放っておけないのかもしれません。かつ、悲しみを放っておくとよりサトラレやすくなるかも?と思うのです。
そう思う理由は後でまとめるとして、さっそく本題に入りたいと思います。
八方美人がなぜか嫌われる理由
ではまずジャブ程度の話から参りましょう(笑)
トマトさんは「私はふだん、八方美人でよく笑います」と書いてくださっていますね。
僕は「人前でよく笑う人が悪い」だとか、「八方美人はあかん」とは考えなくてもいいという立場でみなさんと接しておりますよ。
きっと八方美人になるにも事情があるのでしょうし、よく笑う人になったことにも事情があるのでしょう。
その事情を見ないで頭ごなしに否定するなんてことは僕は違うと考えている人間です。
だから、今のあなた自身にOKを出しておいてほしいですし、よく笑う私には「笑顔が素敵だよ」と伝えておいてほしいなぁと思いますね。笑顔に罪なんてないわけですから。
ただ、もし八方美人と言われる人が嫌われる理由があるとしたら、「影で他人をdisること」「比較と引き下げの心理をバンバン使うこと」「他人のマウントを取ること」でしょうか。
もちろんそうしてしまうにも事情があるのでしょうが、いろんな人と仲良くするために「今接している人を上げるために、他人の価値を下げる」なんてことをすると、相手は「この人、他でも同じことやってんじゃね?」と思うでしょうから、信頼を得にくいといえばそうですよね。
とはいえ、トマトさんのお話を読ませていただくと、「私がウッ…となる人は私が関わる前に相手が去っていく」というお話ですから、相手を引き下げている様子もありませんし、マウントをとっている感じもありません。
だから、まぁトマトさんの場合、この八方美人が嫌われる理由は気になされなくてもいいのかな〜と思っております。
まぁ参考までに書きました、ということだとご理解くださいね〜。
ちょっと苦手だなと感じただけで相手が離れていく理由
彼のことちょっと苦手だな…でもそれは「今は」なのかな。次に会ったらまた楽しいんじゃないかな(^^)と悠長なことを思ってる間にいつもフラれてしまいます。
なるほど、なるほど。
これ、もしかすると「普段から本当の気持ちを我慢している」からかもしれませんよ。
心理的には「抑圧、もしくは、禁止の心理」が作用している可能性があります。
え?相手のことが苦手だと思っても、我慢して上手に振る舞わないとトラブルになるじゃない?だから我慢しているのに?って思われるかもしれませんね。
まぁその方法、一時的にはきっと正解です。多数の人とか変わりながら生きていくことを考えたら、何でもかんでも嫌悪感を示して生きていることがいいことかどうか微妙ですしね。それって子供っぽくない?って感じるかもしれませんし。
ただ、このような考え方が根強いと、どうしても「自分の気持ちを表現すること」に慣れずに過ごす時間が長くなりがちです。
それがたとえ「他人のため」になされていることであったり、「自分の処世術」だとしても、いつも「自分の気持ちを我慢している」という部分が変わらないのです。
ここで出てくる法則が「禁止は欲求を作る」。
例えば、ダイエットしていて「甘いものは敵だ〜!」と思っている人ほど、なぜかつい甘いものを食べたい気持ちにかられるってことないでしょうか。
この考え方を今回のご質問に応用すると、
「自分が禁止している感情を感じそうになると、さらにより強い禁止が必要になる」
ということが起きるのです。
つまり、「ウッ、苦手だな」と思うこと自体をさらに禁止しようとして、できる限り上手に振る舞おうとするのですが、実際は「苦手だ、めっちゃ苦手だ」といった気持ちを強力にがんじることになるんですね。
そして禁止された感情が作る欲求はどんどん強くなりますから、「以前はそこまで苦手な人であっても気にならなかったけれど、今は以前よりもより強力に苦手な感情を感じる」ってことにもなります。
例えば、「チャラい人が嫌い」と思い続けてきた人がいて、その気持ちを禁止すればするほど、更に「チャラいやつは嫌い」と思うようになるはずなのです。
この状態で「更に苦手な感情を感じる人」と出会ったとしたら、さらに嫌悪感といいますか、「うわっ」って感じても不思議ではないわけです。
人によっては、大して相手のことを知らないのに「もう、なんなのあの人?!」と怒っちゃう場合もあるでしょう。あまりに苦手な感情を感じるので、その感情を切り離すために「分離」したくなる。その時使われる感情が怒りだ、ってことですね。
それほどまでに禁止すればするほど「うわ、めっちゃな感情を感じる」というインパクトが強まっていくのです。
だから『それがウッ…という態度がちょっと(?)出ただけでぴしゃり!という感じで締め出されて、やってらんないよ。という気持ちになってしまいました。』ってことにつながるんですね。
まぁ普段から人に気を使って頑張ってるあなたにとっては、まさに「やってらんねー」って話ですよねぇ。
サトラレな私を更に深く見つめていくと
さて、サトラレって言葉の意味はいろいろありそうですが、今回は「私のことがなぜか周囲に伝播してしまう」って解釈の上でお話しますね。
もし、あなたがサトラれたって感じるとしたら、それはきっと「嫌われたくない」だとか「私が相手のことを苦手だと思っている」といった部分のことなのでしょう。
ただ、もしトマトさんがおっしゃる
彼のことちょっと苦手だな…でもそれは「今は」なのかな。次に会ったらまた楽しいんじゃないかな(^^)と悠長なことを思ってる間にいつもフラれてしまいます。
というお気持ちが、相手にサトラれているとは僕は考えていないのですよ。
むしろ「相手のことが苦手だな」と感じている禁止の心理、そのインパクトが相手に感覚的に伝わっているから、相手は離れていくのかもしれないと考えています。
どこか禁止した感情が多いと、周囲の人から「何をどう思っているのか分かりにくい人」になります。
さまざまな喜怒哀楽、感情表現をしない人ほど、周囲の人は「本当はどう思っているのかがわからない」と感じやすいのです。
つまり、相手からすれば「トマトさんが何を感じているのか見当がつかない不安」と感じたから、離れていくのかもしれないってことです。
だから僕はこう考えています。
「あなたの気持ちがサトラれているどころか、あまり理解されないままでいるのではないか」
だから「やってらんねー気分」になるのではないか、と。
だとしたら、これはめっちゃ切ない話ですよ。
だから僕は、記事の冒頭部分で「あなたの悲しみ、ちゃんと分かってくれている人がいますか?」と書かせてもらったのです。
あなたのその今の気持ち、たった一人で抱えていませんか?気づかせないようにとだけ振る舞っていませんか?と。
その悲しみ、あなたが更に禁止して抱え込んでしまうと、あなたのことを誤解してしまう人がたくさん出てくるかもしれません。
これって「私は人に気を使っているのに、誰も私に気づいてくれない」というパターンになり、まぁ結構傷つくことが多くなるので、できれば変えておきたい部分かもしれませんね。
*
そもそも人がどんな感情を禁止して生きているかなんて、よほど多数の人と親身に関わった経験がない限りわからないものだと僕は思います。
確かに世の中には人のことを見て、考え、接してくれる人がいまして、そういった人は「相手の声なき心の声」をキャッチされています。これは素晴らしいことです。
(僕も10年以上、カウンセラーとして、セミナーを含めれば「のべ1万人以上の方」と接してきた経験があり、だから「なんとか理解できることがある」と思っています。)
しかし、僕たちは人のことを理解しているようで「自分の判断(心理学を使った判断)」しか相手を見ていないことが圧倒的に多いだと思います。
(僕もカウンセラーモードのときは慎重に人の気持ちを見させていただいていますが、普段のおっさんモードのときはおそらく「自分の判断」を中心に生きていると思います(^^;)
だから、人に理解されることを待つ前に、できれば自分の感情は我慢しすぎないうちに(暴発して誤解されないうちに)、少しづつでも表現できればいいのです。
いわゆる「わかりやすさ」をしっかり作ることが人とつながる上で大切なんです。
ただまぁ、ねぇ(^^;
やっぱり「優しい人」「いい人」って自分の意見ってあまり言わないし、感情表現も遠慮されるでしょ?
だから、いいも悪いもなんとも言えないことだな、って思うんです。人に気を使い、相手のために配慮しようと思う気持ちが悪だと到底言えないと僕は思うからです。
ただ、我慢や禁止が強いと、周囲の人から「我慢や禁止の部分」だけを見られて(感じ取られて)、本当のあなたを知って貰う前に相手に判断されやすくなることも事実です。
そこをどう考え、どのように自分を扱うかを一度考えていただければいいのかもしれませんね。
おまけ
では、最後に簡単ですが、僕からのご提案だけまとめておきます。
もし、今回取り上げたような心理状態から抜け出して、より人とわかり会える私になっていきたいと思われるなら、以下のことに取り組まれるといいでしょう。
- 今までの自分には「」を出しておく
- 自分の感情に素直になれるように普段から感動体験などを積む
- 話を聞いてくれる友達などには、自分の気持ちをシェアするように心がける
- Noはできるだけ早く伝える(後回しにすると超言いづらくなる)
- 自分の良さをどんどん意識しておく
なんてことを意識して行動していくと、トマトさんがおっしゃる「サトラレな私」(僕からすると「本当の気持ちをサトラレまいとする私」)から、もっと楽にコミュニケーションできる私に変化できると思いますよ。
特に「普段から感動体験を積む」という部分がミソで、人は自分がいい気分を感じているときに親密感を選びますし、よりオープンで自己表現しやすくなるものなんです。
逆に、我慢や禁止が多かったり、一時的にでも嫌な気分を感じていると、自ら心を閉ざしやすく、ネガティブな発想が増えてどこか緊張状態を選んでしまうものなんですよ。
だから、より良い気分を感じやすい自分になりたいだとか、先に書いたエクササイズがうまくできないとき(心理的抵抗を感じる)時などは、直接心について扱って、様々な感じょうをクリアリングし(僕からちょっといい話が聞ける(^^;)カウンセリングがおすすめかなぁ、と思います。
なにか参考にしていただければ幸いです。
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