Index
彼に質問しても検討外れな答えばかり返ってきます
浅野さんへの質問です。
浅野さん、こんにちは。
プライベートでの異性(男性)とのコミュニケーションについて不思議な事があり、相談したいと思いました。
何か聞きたい事があり質問しても、検討外れな答えが返ってくるのです。
特にメッセージでのやり取りに多いです。
特別難しい事は聞いてないのに、私からすると、へっ??そういうこと聞いてないんだけど、、と思ってしまいます。その後、ほんとに聞きたかった質問に答えてもらえたと思った事もないのです。
なんとなく想像するのは、
質問されてる事は分かるけど、なんだか答えるのがめんどくさいし、なんとなく答えやすいなにかを言っとけばいいか、という感じなのかなと思ってしまいます。
相手自身のプランかや考えを詳しく言うことに抵抗がある人なのかもと思いましたが、どうなんでしょうか、、、
コミュニケーションがちぐはぐで、なんとももどかしいのです。
よろしくお願いいたします^_^
ネタ募集ネーム:ゆずさん
ゆずさん、ネタ募集へのご協力ありがとうございますm(_ _)m
ではご質問にお答えしますね。
質問に答えない人の心理
さて、質問に答えない人の心理だけを考えるならば「拒絶や否認をしている」となります。
相手の質問(刺激)に対して、答えない・はぐらかすわけですから
「刺激に対して反応しようとしていない」と理解するのがいいのではないでしょうか。
ただ、質問に答えないからといって、相手の存在を拒絶していたり、相手の考えを否定しているとは限らないのですよね。
多く「質問に答えない」という態度は
- 自分が損したくない
- 弱い立場に立ちたくない
- あまり自分を知られたくない
といった反応であることが多いんです。
つまり、深層心理的に見ると「いかに自分が傷つかないか」を考えた、自立的な反応ですよ、ということなんですね。
※「自立」という言葉に関しては次のページで解説していますので、よろしければご覧くださいね。
では、もう少し詳しく「質問に答えない人の心理」について具体的に見ていきましょう。
答えるのが「面倒」なパターン
これは「興味・関心の無さ」を示すパターンです。
世の中には「あれこれ自分のことを詮索されることが嫌」と思う人がいます。
このタイプの方は自分の考えや価値観を他人に知られることをあまり望まないのですよ。
知ってもらったところで、いいことが起きるわけじゃないと感じている。
逆に言えば、あまり人に理解されて助かった経験が少ない、とも言えるかもしれません。
だから、質問だけでなく、どんな物事に対しても基本無関心でいようとします。
よって、質問されても答えない。答える意味がわからないと感じる人もいますね。
そもそも「自己完結」してしまうパターン
これは基本的に「自分にしか興味を持たない人」に多いパターンです。
世の中には「あんまり人に興味がないんだよ」とおっしゃる方がいます。
このような方にとって興味の対象は「自分」です。
だから、何事も自己完結してしまうんです。
- 質問されても、その答えは自分だけがわかっていればいい。
- 自分さえ納得していればいい。
このように考えるので、質問に答えないか、本当の答えを言わないのです。
このタイプの人って、どこか「人に期待して失望するのが嫌な人」ともいえます。
人に何かを期待して失望すると傷つくような感じがするじゃないですか。
それが嫌だから、そもそも人の質問にも答えないんです。
シャイで内面を隠したいパターン
これは「シャイで、自分のことを知られるのが裸になるよりも恥ずかしい」と感じているパターン。
「自分を知られることが恥ずかしくて仕方がない」から反射的に質問の答えも隠すのです。
あまり恋愛や対人関係に慣れていない人、もしくは、自分の気持ちをあまり表現してこなかった人に見られるパターンです。
このタイプの人は質問だけでなく、褒め言葉に対する反応も隠しますから、そばで見ていればすぐ分かると思います。
弱い立場に立ちたくない「コントローラー」パターン
これは「対人関係の中で弱い立場に立ちたくない」という気持ちが強いパターンです。
質問に答えないことで相手に不安を抱かせたり、こちらにさらに興味をもたせようとしたり、と相手の気持ちをコントロールしようとしている感じですね。
質問の意味やその意図が分かっていないパターン
これは「投げかけられた質問の意味が分かっていない」というパターンです。
恋愛や夫婦関係において、男性と女性で考えることが違うのは当たり前なんです。
また、人は個々に価値観を持っていますから、その価値観が違うことも当然のこと。
だから、投げかけられた質問の意味や、なぜ相手はその質問をするのかという動機がわからないので、質問に答えなかったり、答えをはぐらかす場合があるのです。
具体例1
彼女さんが「こうやって二人で過ごせるとやっぱり楽しいね、あなたもそう思わない?」と質問したとします。
このとき彼女さんは「二人で過ごす安心感」や「好きな人とくっついていられる信頼感」が嬉しいと感じ、その気持ちを彼と共感したくて、「あなたもそうじゃない?」と彼に聞いていた、としましょう。
ただ、多くの男性は「二人で過ごす安心感」は理解できても、「好きな人とくっついていられることで信頼感を得られる」とはあまり感じないことが多いんです。
だから、彼女さんの質問の意図を「これからもこうやって二人で過ごす時間を作れ」という要求かな?と勘違いしてしまうことがあるのです。
その結果、彼は「うん、そうだね・・・(毎回求められてもツラいかも)」と答えてしまう。
具体例2
女性:「今日もお仕事お疲れさま!」
男性:「ありがとう!お互いにね!」
女性:「今週末はどうする?どこか出かける?」
男性:「うーん、今週は疲れているからゆっくりしたいかな?」
女性:「じゃ、私の家に来る?」
男性:「そうだね、でも〇〇も仕事忙しいっていってたじゃない?疲れてないの?」
女性:「そうだけど、いいよ」
男性:「じゃ、そっちに行くのはやめとくよ。お互いにゆっくりしよう」
女性:「そうなんだ」
男性:「たまには息抜きも必要でしょ、お互いに。〇〇もゆっくりしてね」
女性:「そうだね」
男性:「あーオレも疲れたなー、週末は寝てたいかも」
女性:「たまには一人でゆっくりしたいよね・」
男性:「そうだね」
このようなことは男女関係の中で頻繁に起きることだと思います、ハイ。
質問に答えない人との上手な関わり方
では、最後に質問に答えない人との上手な関わり方についてまとめておきますね。
質問に答えない人には
- 相手が答えやすい質問を投げかける
- 自分の本音を隠さない
- 質問は時間のあるときに行う
- 質問の意味がわかるように説明をつけておく
このような対応を取ると、比較的答えが返ってくる確率が高まります。
では、一つ一つ解説していきます。
相手が答えやすい質問を投げかける
これは「クローズドクエスチョンを用いる」ということです。
クローズドクエスチョンとは
「YesかNo」「はいかいいえ」「好きか嫌いか」「いいか悪いか」
で答えられる質問のこと。
質問を「あなたはどう思う?」ではなく、「これって好き?」「こうするとあなたも楽になるかな?」などという質問を使うことです。
ただ、恋愛などでは「クローズドクエスチョンは使いすぎないほうがいい」とも言われています。
あまりに使いすぎると会話が弾まないし、話題も広がらず、つまらない会話になりやすいんですね。
だから、大切なことを聞きたいときだけ使うといいと思いますよ。
自分の本音を隠さない
これは自己開示の法則ですね。
自分から本音を話すことで、相手が本音を話しやすい状況を作ることができるわけです。
だから、こちらの気持ちを隠したまま相手に本音を喋らそうとするより、自分の本音も伝えておくといいですよ。
ただし、あまり素直に本音を話してしまい、うっかり相手をDisっても効果は薄いですし、すべての気持ちを話す必要もないのです。
大切なことは本音で、誠実に向き合うこと、なんですね。
質問は時間のあるときに行う
これは質問する際の基本です。
お互いの時間がない場面で質問しても、まともな答えは返ってきません。
だから、大切な話や質問があるなら、ちゃんと時間をとって行いましょう。
質問の意味がわかるように説明をつけておく
これは、ただ「質問だけを投げかける」のではなく
「こういった意味で質問しているよという説明をつける」ということです。
男女のコミュニケーションギャップにおいて、最も怖いのは「誤解」です。
また、コミュニケーションにおいて誤解が生じる理由こそ
「相手は何が分かっていないかを、こちらが把握できていないこと」
なのです。
だから、もし相手の気持ちを知りたいなら、こちらの質問の意図はそれなりに説明しておく方がいいです。
また、日頃から、男性や女性の心理の違いや、相手の話をよく聞いて、相手を知ることも大切なことなのですね。
今回は以上です。なにか参考にしていただければ幸いです。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。