日常に使える心理学

「欲しいものは与える」のメリットとは

欲しいものは与えるといいよ

カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

いつもありがとうございます。

今日はブログ更新が夜中になっちゃいました。

それでは今日のコラムです。よろしければどうぞ。

欲しいものは与えるもの?

「自分が欲しいものはまず人に与えよう」

僕自身もお師匠さんから長い間聞いてきたことです。

「自分から与える、と決めなさいね」

これも何回聞いたか、と思うほどに聴き続けてきたことです。

なぜ、自分が欲しい物を与えたほうがいいのでしょう?

その理由って「善人になれるから」ではないんですよ。

もちろん「自己犠牲しましょうね」という話でもありません。

それこそ「無価値感を癒やす法則」そのものなんです。

さて、自分は何を見ているのだろう?

「うーん、自分が欲しい物を先に人に与える?なんだかそれって損してる気がするんですけど」

かつての僕もそう思っていたものですよ。

「え?自分から与えるって?もらってもないのに?」と思っていた時期がありました。

これは、僕自身が今以上に「自分は”足りない(劣っている)”存在だ」と思っていた時代の話です。

僕たちは自分が肯定できず、自分は何かしら”足りない”存在だと感じていると、それを埋め合わせたくなるものですね。

「自分にもっと〇〇があったなら、きっとうまくいくはずなのに」

そう思いたくなるものかもしれません。

無いものを埋めるように、無いものを欲しがる。

それ自体は自然な気持ちなのかもしれません。

ただ、僕たちが行う様々な表現・・・

例えば、喜ぶこと、人を喜ばせること、親切にすること、優しくすること、理解すること、励ますこと・・・

以前のブログにも書きましたけど、人の感情や行動って、そのものには経済的な価値ってほぼほぼ無いんです。

「誰がその行動をするか」という部分に価値が生まれるんです。

もし「自分にはなにか足りない・・・」と感じていると、それだけで自己表現を躊躇してしまう理由になりやすいんです。

自分自身が、自分の表現に価値を感じないわけですからね。

「自分には〇〇がないから」という理由を使い、与えるよりもらいたいという気持ちが強まっていくのです。

「無価値感~私は価値のない存在だ~」という感情が強まっていて、そんな自分がバレることを恐れてしまうと、与えるより欲しがりたくなってしまうものなのです。

※もちろんそう感じるには理由があるでしょうから、じっくり腰を据えて感情を癒やすということも効果的なアプローチですよ。

欲しいと思うものは与えたほうがいいケースとは

ただ、何かを欲しがることが悪いわけでもないと僕は思うのです。

しかし、無価値感が強まって

「これがあれば、きっと人を喜ばせることができる」
「これがないから、自分はダメなんだ」

と思うことを続けてしまうだけ繰り返すとしたら

実際に人を感動させられないし、恋愛や夫婦関係であれば、相手を喜ばせること、仕事であれば成功する仕組みを作ることも難しいと思いませんか。

だから、また自分にはなにか足りない・・・と感じてしまうというわけです。

それこそ無価値感の罠、ですよね。

そこに「自分は何もしていない」という罪悪感がやってくると、なかなか自分を肯定しづらくなっていきます。

そんなときほど「欲しいと思うものは与えたほうがいい」というわけです。

今できることでいいから、自分なりに取り組んでみることに大きな意味が出てくるんです。

自分から与えることで、自分もいい気分になれますし、自分自身の成功体験を積むこともできます。

そんな自分になれると、自分を肯定しやすくなりますし、人の好意も受け取れるようになっていくのです。

私は何を伝えたい・与えたい人なんだろう?

そもそもは『僕たちの中に、愛したい・与える意識』があるから、うまくできないことで悔しい思いや、辛い気持ちになるものです。

その意識が全くなければ、悲しいい気持ちにも、不安にすらならないでしょうから。

もし、自分にはなにか足りないなぁ、と思うなら

「自分って〇〇がないと思って行動できないほど、本当は誰かを喜ばせたい・与えたい人なんだ」

このように自分を受け入れることができれば、「実際にどう行動しようかな」と思えるようになるんです。

参考までに僕の場合はこんな感じでした。

「自分には何もなくて、毎日生きているのでやっとの自分だけど、誰かの役に立てるなら・・・」

これがカウンセラーを目指しはじめた動機です、お恥ずかしながら(^^;

しかし、「自分って〇〇がないから、ダメなんだ、ムリなんだ」と自分を責めてしまうと、自分が与える行為の価値を、自分で削ってしまうんですね。

だから、与えること、表現することに躊躇が生まれるわけです。

辛いことですけど、やりたいことも、自分から諦めてしまうかもしれません。

ただ、僕たちは何かにチャレンジしても失敗することがあって。

そのとき、「もう二度とあの辛い思いをしたくない」と思う分だけ、自分から与えることを止めてしまい、結果、自尊感情~自分は誰かの役に立っている~という感覚を得られずに、自分を見失ってしまうことも多いのです。

この悲しみ、辛さを手放す、燃やしていくことが感情的な癒やし、ですね。

だから、自分の中で「欲しい」「なにかが足りない」という気持ちがあまりに強まっているときほど、一度こう考えてみるといいかもしれません。

「自分は一体何を与えたい人なのだろう」と。

今までのあなたは何を与えようとして、ときに傷つき、悲しい思いをしたのでしょう。

そこに自分を癒やし、許し、もう一度自分の素晴らしさの扉を開く鍵があります。

そしてその鍵は、あなたがもっと成功し、幸せな世界に進むキッカケとなりますよ。

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