浅野カウンセラーへの質問です。
いつも心が苦しいとき、ブログを読み何度も助けてもらっています。ありがとうございます´`*
数年前に転職した先で知り合った同い年の彼に心を開いてもらえず、ずっともがいています。
当時、彼は私の目を見れない、苗字ですら呼べない、会話もない、無表情、不意に出くわすと逃げるなど、『嫌われてる』としか思えない行動ばかりでした。
でも接しているうち、彼が過去の恋愛で元カノに浮気され別れていること、自分に自信や魅力を持てずにいることを感じ取り、私も仲良くなることを焦らず彼に何度拒絶されても電話やメールで『話す』接点を持ち続けました。
その甲斐あってか、初期の態度や行動は落ち着き、少しずつ会社で会っても話せるまでになりました。
話かけてくるときは『ねぇねぇ』ですが…(苦笑)
ずっと断られていた食事にも彼から誘ってくれ今年に入って2人で行けたり、こんなに彼は喋る人なんだと知ることも出来てすごく変化を感じていました。
また2人きりではないけれど、ゴルフや災害ボランティアにも何度か彼の方から誘われました。
ですが、今年新しく入社した10コ下の女子とは1週間経たず談笑し、苗字呼び捨てで呼ぶ、毎日のようにお菓子をあげたり、私の時と反応が違い過ぎるのです…
会社の女性先輩曰く、年下だし異性としてもそこまで意識してないのでは?と言われました。
その間も、彼に電話やメールをしていたのですが、気が向けば相手する感じで、とうとう『電話や食事に誘うのが迷惑なら言ってね、私も自信ある訳じゃないから』と伝えると、『そう言うのには答えられない。だから電話も出れないし、食事にも行けない』と言われました。
何とか私から働きかけ薄らシャッターを今回も開けてくれましたが、近づくと逃げる、放置すると寄ってくる、そんな彼は親密感が怖いから、この状態になってしまうのでしょうか?
だとすると、年下の女子には素で居れるのは何故でしょう?!
人としても女性としても嫌われてるのか、好かれてるのかすら分からない状態で困り疲れ果てました!
私はどう彼に接したら良いのでしょうか?
浅野カウンセラー、助けてくださいお願いします!!
ネタ募集ネーム:まるさん
まるさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
いつもブログをご覧いた抱いているようで嬉しいです。ありがとうございます。
今日はあなたのご質問にお答えしますね。
なお、最近ちょっとバタバタしてまして、忙しくさせていただいているのはありがたいのですが、夜中のブログ更新になっちゃってすみません。翌日の朝、起きてからゆっくり読んでみてくださいませね。
さて、ご質問拝見しましたよ。なるほどなーと思うことがいくつかあります。そのあたりを解決しながら、今日は恋愛心理の基本のキについても解説したいと思います。
よろしければどうぞ。
Index
恋愛の基本はやはり関わること
数年前に転職した先で知り合った同い年の彼に心を開いてもらえず、ずっともがいています。
当時、彼は私の目を見れない、苗字ですら呼べない、会話もない、無表情、不意に出くわすと逃げるなど、『嫌われてる』としか思えない行動ばかりでした。
でも接しているうち、彼が過去の恋愛で元カノに浮気され別れていること、自分に自信や魅力を持てずにいることを感じ取り、私も仲良くなることを焦らず彼に何度拒絶されても電話やメールで『話す』接点を持ち続けました。
まるさん、素晴らしい!
彼とちゃんと接点を持ち続けたその選択がいいですね。
恋愛の基本はやはり「関わること」ですから。相手が拒絶的でない限り、関わることで親密感が培われます。
彼と関わるって勇気が必要だったでしょ?嫌われてるとしか思えないわけですから。そのあなたの関わりが彼の心を開いた理由になっているんだと思いますよ。
ハートブレイクが原因でなかなか心を開かない彼
が、しかし、この男性は過去のハートブレイクを経験しているってことなんですね。
こういったハートブレイクを経験している人の中には、恋愛感情より友情関係や上下関係の中で面倒を見るといったスタンスで人と関わり、貢献していることが多いものなんですよ。
コレも恋愛心理の基本なんですけど、恋愛感情とはプラスとマイナスでできています。愛もあれば憎しみなど負の感情も感じるもので、まぁさまざまな感情が入り混じっているものなんです。
ただ、友情関係を育んだり、自分より下の立場の人に面倒を見ようとする際の感情は、プラスの感情が多くなるんです。
何かしらのトラブルがない限り、マイナスの感情で相手と接することは少なくなるんですよ。
そう考えるとこの男性は「マイナスの感情を感じる関係性」を遠ざけている、と考えていいのではないかな、と思います。
この男性は「過去の恋愛で元カノに浮気され別れている」と書いてくださってありますから、信じて裏切られたという痛みや、愛情が届かなかったなどの痛みを抱えている可能性があるといえばあるのでしょう。
だとすると、多くの男性はこの痛みなどを感じないように毎日を過ごそうとしますから、特定の男女関係を持つことを避けようとする可能性がありますね。
それはどこか「愛される」ことへの疑いでもあり、「自分が愛してもうまくいかなくなる」ことへの予防線を張っているような状態と考えられそうです。
『そう言うのには答えられない。だから電話も出れないし、食事にも行けない』とあなたに伝えているという事実も、それが理由で起きていることかもしれませんね。
年下の女子と談笑できるのはなぜ?
ですが、今年新しく入社した10コ下の女子とは1週間経たず談笑し、苗字呼び捨てで呼ぶ、毎日のようにお菓子をあげたり、私の時と反応が違い過ぎるのです…
会社の女性先輩曰く、年下だし異性としてもそこまで意識してないのでは?と言われました。
先に書いた考え方でこの事実を見ていくならば、この10コ年下の女性との間には避けたい感情がない、その可能性を示していると僕は考えます。
つまり、今のところ、この女性との間にあるのはプラスの感情が多く存在し、マイナスの感情ではない。恋愛感情のようなものではない可能性がある、と考えることはできそうです。
だから、会社の女性先輩のおっしゃっていることと、僕の意見は似ていますよ。
人はね、やっぱり誰かの喜びでありたい、役に立ちたいと思うものなんです。究極的には自分の愛する人の喜びになりたいし、支え合いたいと思い、相手とひとつになりたいと思うものなんです。
コレも恋愛心理の基本の一つです。
ただ、どうしても恋愛関係に踏み込めない心理的な理由を持っている人がいるならば、男女の関係ではなく、人と人とのお付き合い、友情の方に意識をシフトするものでしょう。
そこで「誰かの役に立っている」という感覚を感じ、充足感を得ている、というわけです。
もし「会社の同僚でかなりイケてる男性がいるんだけど、あの人彼女作らない主義らしいんだよね」なんて人がいるとしたら、その方も似たような気持ちなんだと僕は思うのですよ。
まぁ真実はその彼に聞かなきゃわからないことではありますけどね。
だから、ここでちょっと嫉妬めいた感覚を使って男性にツッコミを入れると、男性からすれば「自分が満たされる行動を制限・阻害されている」ような印象を受けるかもしれませんね。
根っこに隠れているのは痛みでもあり「恥」でもある
一般的に失恋は辛いものであり、心理的な痛みを感じるものです。
ただこの痛みを突き詰めていくと、自分を恥じている、つまり「恥」という感情に行き着くことが多いです。
例えば振られた自分、浮気された自分、裏切られた自分という言葉には、なんだか「恥」という形容詞がくっつきそうだと思いません?
それって恥ずかしい、と思うってことです。
ここに罪悪感がくっつけば「劣等感」のような感覚を覚えやすくなりますし、情けないと思って被害者意識を持つようになると「屈辱感」のような感覚を覚えることにもなるでしょう。
まぁ恥という感情にはいろいろな他の感情の影響が絡み合うので、難しいものなんですけどね。
このあたりをなんとなーく理解すると、こう考えられるようになります。
例えば、その男性が恋愛に対して「劣等感」を感じているなら、温かく見守りつつもその部分を拭ってあげることが愛になり、「屈辱感」を感じているなら、一緒に悔しがったり、その人の価値を見てあげることが愛になる、って感じです。
少なからず、私は興味があるからその気があるなら、といったアプローチをしても、なかなか食いついては来ないかもしれません。
その男性には、それぐらい感じたくない感情がある、という部分が、恋愛に対する行動制限のような要素になっているからですね。
なんとも切ない話ですが、恋愛で傷ついた経験のある相手と向き合うときによく起きることです。
あなたの良さを押し出して関わってみてはいかがでしょう
人としても女性としても嫌われてるのか、好かれてるのかすら分からない状態で困り疲れ果てました!
私はどう彼に接したら良いのでしょうか?
彼とどう接するかは、基本あなたの自由ですよ。やりたいようにやっていいものだと思います。きっと今までの関わり方も間違いじゃない部分がたくさんあると思いますし。
ただ、より良い関わり方を考えるなら、この彼との関係にはマイナスの感情をあまり持ち込まず、あなたの良さと強みを使って関わってみるといいかもなーと僕は思います。
今回の「マイナスの感情」とは、恋愛の要素というより、あなたの不安や怖れがそれにあたりそうですね。
自分がどこか無理をしていたり、勇気を持って関わっているけど不安でいっぱい、なんて状態だと、二人の関係にその感情が響いて、あまりいいイメージが共有できなくなることもあります。
だから、ぜひ胸を張って自信を持って接してみてください。(不安なら援護射撃もしますし、なんなら背中押しますよ( ̄ー ̄)ニヤリ)
また、確かに女性的な魅力を全開にして関わっていく、というやり方もありますし、それでうまくいく場合もあります。
が、どうやらその男性の心のあり方を考えてみると、あまりセクシャルな要素を積極的に受け入れ、扱っている印象を僕は感じないんですよ。
あくまでいただいた文章を読ませていただくと、という話なんですけど、「苗字呼び捨てで呼ぶ」「年下の女性にもお菓子を上げたり」という話ですからね。
だとしたら、そこが彼の苦手な部分ってことになりそうですよ。
こういった場合は、あなたの良さ、最も輝く部分を受け入れ、それを全面に押し出した関わり方がいいように僕は思うのです。
それがあなた最大の強み、ですからね。
僕たちの学ぶ心理学にはこのような言葉があるんです。
「あなたの強さは相手の弱さ。あなたの弱さは相手の強さ。」
やはり、人それぞれ、良さ、輝いている部分があるものです。
※僕の場合なら情熱、優しさ、真面目、繊細など要素がそれに当たるのです。(そう、みすがきカウンセラーが書いてくださっています・笑)
その部分は人に全面的に与えることで輝きを増します。
そしてあなたの弱い部分は、相手の強さや輝きによって愛され受け入れられるのです。
だとしたら、まずはあなたの良さ、輝いている部分を見つけて、磨いて、大切に扱って、与える意識を持ってみてはいかがでしょうか。
あなたの強さが優しさなら、トコトン彼に優しくすればいいんです。
あなたの強さが柔らかさ(柔軟性)なら、トコトン彼をその視点で見て受け入れればいい。
あなたの強さが純粋さなら、その純粋な視点で接し続ければいい。
あなたの強さが色気なら、それを前面に押し出せばいい。
自分にないものを意識するより、最も強く輝く部分を表現し続けることです。
このメリットは「強みを全面に押し出しているとき、恐れを感じにくい」という部分にあります。
自分を偽って演じていると、つい恐れを感じやすいものですけど、自分の良さを押し出しているとき、僕たちは勇者モードになるんですよ。
このように自分らしさを使って接していけば、いわゆる恋愛の駆け引きなどで連想されるマイナスの感情の影響を受けづらいのではないか、と僕は考えている部分があります。
恋愛にはやはりロマンスも必要です。とろけるような感情は欠かせません。
ただ、恋愛を一つの「人と人のつながり」と見つめるなら、相手の尊厳を守ってあげたり、相手の気持ちを丁寧に扱ってあげることであっても、相手の心は動く可能性があるものです。
特に傷ついた経験があり、恋愛に怖がっている相手に対してのアプローチを考えるなら、まず「信頼関係を構築する」という視点があってもいいと思いますよ。
誰だって「この人は信じられる」と思う人と一緒にいたいと思いませんか?
だから、相手に与えるなら「自分の気持ちを超えて、心から与える」ことがポイントになります。
だからカウンセリングでも「あなたは彼の良さをいくつ知ってますか」と質問させていただくこともありますよ。
そしてなにより相手の近くで味方でいつづけること。
そのように関わり続けることです。
これが恋愛に発展していく場合もありますよね。
まぁ一般的な恋愛テクニックに比べれば地道な方法になるかもしれませんが、本当に相手のことを大切に思うならお試しいただいてもいいかもしれませんね。
もちろんコレも一つの考え方であって、他にも様々な方法が考えられますが、少しでもあなたの参考になればと思っております。
今回は以上です。ご質問ありがとうございました。
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