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「愛したいのに愛せない」という恋愛心理
「愛したいのに愛せない」という気持ちについてご質問をいただくことがあります。
例えば
本当は今の彼が好きで愛したいと思っているんです。
でもなぜか「愛せない」と感じるんです。
愛してはいけないような気持ちにもなるし、好きなのにあっちへ言ってほしいと思うこともあるんです。
「愛したいのに愛せない」という気持ちは
言葉としても気持ちとしても矛盾している状態です。
だから
「それって本当は相手のことが嫌いってことじゃないの?」
「愛している私でいたいだけ、そんなエゴなんじゃないの?」
というお声も聞こえてくるのです。
確かに
「本当は愛情がないのに無理に好きになろうとして愛せない状態に陥る人」もいますし、「自分に酔っているだけ人」もいますよ。
ただ、中には「好きなのに愛せないことで苦しんでいる人」もいるのです。
例えば
「大切な恋人を、パートナーを愛したい(ときには仲間を、家族・子供も含まれます)
けれど、どうしても愛せない」
といった感じでね
では、この「本当は好きで愛したいのに愛せないと感じる」
そんな恋愛心理の正体はどこにあるのでしょう。
「愛したいのに愛せない」という恋愛心理の正体
「本当は好きで愛したいのに愛せないと感じる」という気持ちの正体は
「自分に対する疑念と愛することへの禁止」です。
言い換えるなら「好きな人を愛してはいけない」という思いなのです。
何かしらの理由で「自分を疑う気持ち」が強くなっているのです。
だから、「大好きな人や愛する人に自分が関わってはいけない」という禁止の心理が作用している、と考えてみるといいでしょう。
「愛したいのに愛せない」は「良き自分を許せていない証」
「愛したいのに愛せない」は、「自分を許せていない状態」を示しているとも言えます。
僕の学ぶ心理学では、
私達の心の深いレベルには「人を愛したい」「人の役に立ちたい」といった思いがあるものと考えられています。
これは「自尊感情」と呼ばることがありますね。
自分が好き、自分を尊重できる、ということは自分自身を「良き存在」と捉えているという状態を示すんです。
だから、「良き存在の自分」は、「人を愛したい」「人の役に立ちたい」と思い、他者や周囲を尊重しているわけですね。
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ただ、この自尊感情の話にはもう一つの側面があるのです。
私達は「自尊感情」があるからこそ
「本来は良き自分が人を愛せないこと、人の役に立たないことを許せないでいる」
と言われています。
だから、もし「愛したいのに愛せない」と感じるのであれば
「自分は良き存在ではないから、自分が許されるような存在になってはいけない。
人を愛してはいけないし、人の役に立つ様な行動をしてはいけない。」
と感じているということになります。
だから、「愛したいのに愛せない」という気持ちは、良き自分を許せていない証となるわけですね。
「愛したいのに愛せない」という気持ちを手放す方法
もし、あなたが何らかの理由で
「大切な家族を、パートナーを、仲間を、子供を愛したい、けれど愛せない(愛してはいけない)」
という気持ちを手放していきたいならば
あなたがあなたに「良き自分」を許せばいいですよ。
つまり、「自分が良き自分になるような行動を取ればいい」となります。
具体的には
相手に関わる、応援する、支援する、連絡・挨拶をする、気持ちを伝える、謝罪する、などなど。
この「愛したいのに愛せない」をいう気持ちは
「浸りこみ」と呼ばれる、どこか苦しい気持ちに溺れるような感覚をもたらします。
これは罪悪感と依存心の影響です。
つまり「自分は悪い存在だ」と感じているにすぎず、だから苦しい思いをするのです。
また、今の自分を許していないので、誰かに許されることを待っているのです。
が、そうしたところで「愛したいのに愛せない」という気持ちは手放せないのです。
だから、あなたがあなたに「良き自分」「良き行動」「良き考え」を許すこと。
それだけで、この気持を手放し苦しみから開放されます。
あなたが心から自分と大切な人をを幸せにする行動を取ればいいのです。
そこをためらわない勇気こそ、この気持ちから抜け出す方法なんですね。
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