愛情をお返しできないという気持ち
「愛してもらっても相手に何もお返しできない」という表現に隠れた感情ってなんでしょう。
それこそ「罪悪感」なのです。
この感情があなたを「満たされない恋愛」に向かわせることもあるようです。
*
例えば、恋愛や対人関係の中で
「そんなに良くしてもらわなくても・・・」と思われる方がいらっしゃいます。 その謙虚さや遠慮の裏に隠れている罪悪感って、実はあなたから「幸せ」を遠ざける要素になるようなんですね。
こんなことを考えた方、いらっしゃるんじゃないでしょうか?
「今まで両親にはちゃんと育ててもらった。社会人になるまでかなりのお金を使ってもらった。それが申し訳ないな・・・。返せるものなら返したいぐらいだし、両親には楽をして欲しい。」
これ、すごく考える人と、全くそうは思わない人にざっくり分けられると思うんですけどね。
もっと言えば、例えばあなたに兄弟がいらっしゃったら、あなたはとても両親の愛情に報いたいと思うけれど、あなた以外の兄弟は全くそうではなく、自由に生きている、みたいな感じで。
ここにはあなたと両親の心理的な距離の近さ、そしてあなたが両親を始め、大切に想う人を傷つけたくない、相手の苦しみを自分の事のように感じるといった要素があります。
たくさん愛してもらっても、そうではなくても、あなたが大切な人が傷ついてほしくない、苦労してほしくない。
自分のために苦労してほしくないし、迷惑を掛けたくない。
そんな想いをたくさん感じて、「自分の事を悪い子、負担になっている子、それが行き過ぎると、私は邪魔者、嫌われ者」ぐらいに感じてしまう方がいらっしゃるんですね。
こういった感覚をお持ちの方は、とにかくいろいろと遠慮されます。
そして、あなたの大切にしたいもの、人から、距離を取ります。
時には、自分だけ幸せな関係性の中から抜けて、傍観していることも少なくありません。
心の中にこういった思いが強くあると、あなたは相手の幸せを願うあまり自己犠牲をしてしまいます。
逆に考えれば、あなたが先に幸せになる恋愛は選びにくく、先のない恋愛、相手のためになる恋愛を選んでしまうのです。時には不倫や不倫男性のために尽くす恋愛にもなりかねないんですね。
どこか、あなたの心はずっと満たされないまま。
そしてどこか、愛される私を嫌悪しているのです。
それはいけないことだ、それは人の負担になる。
あなたは、そう感じて成長してきたのかもしれません。
でも、そもそもはあなたが誰かの負担を思うからこそのこと。
ならば、あなたが自分の想いで苦しむのはちょっと違うよね、と僕は思ってしまいます。
もっと自分を許していい。
もっち人の想いを受け取って、助けを求めて、いいと思うんですね。
あなたが誰かの負担を取り去りたいと思うように、人もそう思うはずですから。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。