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「君の未来のことを考えたら、俺ではないほうがいいと思う」という彼の気持ちを解説する
男性が使う「別れの常套句」の一つ、と言ってもいいのでしょうか?
「君の未来のことを考えたら、俺ではないほうがいいと思う。やっぱり別れた方が・・・。」
実際、この言葉を使って別れを切り出す男性は少なくないでしょうし、僕自身もこのような言葉を伝える男性の気持ち、同じオトコとしてよく分かる気がします。
『彼女のことが嫌い、ではない。
傷つけたいわけでもない。
できるなら、一緒にいられるなら、その方がいいと自分でも思っている。
けれど、今から未来、二人で一緒にいる事を考えた時に、今の自分は二の足を踏んでしまう。
そんな自分のことは置いて、君には幸せになってほしい。
だから、僕との関係はさっさと終わらせましょう。その方がいい。
君の幸せを願いたいと思っている。』
「俺ではないほうがいいと思う」という言葉にはこんなニュアンスが込められている気がします。
もちろん、二人の関係がもうこじれにこじれてこの言葉が出てきたなら、ちょっと話は別ですけどね・・・。
男性はこのように伝えることが、一つの「誠実さ」の表現だと思っていることも少なくないでしょうね。
「君の未来の幸せを願っている」=「誠実」だと考える。
これ、多くの男性の心理特徴の一つです。
確かに彼は幸せを願っていることもあり、多くの場合、あなたのことが嫌いになっているわけでもなさそうです。
が、今は責任が取れない・・・と自分から引いているのです。
その内面・心理をつつけば、どこか未来への不安、仕事の不安、自信の無さ、結婚などへのネガティヴなイメージを抱えている可能性もあるでしょう。
同時に、どんな物事も「全て自分一人で決着をつけよう」とする男性にありがちな考え方の癖のようなものも見えてくることが多いかもしれません。
「俺ではないほうがいいと思う」と言われた側の心理について
ただ、この男性の言葉や、その伝え方ってとかく自己完結的ですし、まぁ言われた方はショックですよね。
「今、この瞬間の幸せはどうなるの?私はどうすればいい?」
男性はあなたにこの答えをくれませんからね。
また、女性の皆さんの中にはこうお考えになる方もいるかもしれません。
「もし私が相手にこのように伝える時は、本当に気持ちのない時だから・・・」
だからこそ、このような男性の発言は「もう好きじゃない」「完全なシャットアウトだ!」という思い込みが強く残る場合があります。
が、実は常にそうだとは言えないし、この言葉が彼の愛情が枯渇したという意味であるとは限りません。
それこそあなたの気持ちを男性に映し出している「投影」という作用によるものかもしれません。
この投影が強ければ強いほど、あなたはショックを受けるの心は痛むかもしれませんね。
「俺ではないほうがいいと思う」という言葉の意味を深く考察すると
「俺ではないほうがいいと思う」という言葉は、男性が「本気で別れたい」と思うときに使われる場合もあります。
ただ、男性の気持ちがまだ「揺れている」「今後のことを決めかねている」場合もこういった発言は出てきます。
もちろん彼からのシャットアウトの場合もあり、ケースによって見極めが必要なのは事実です。
それは二人の今までの関係性がどうだったか?に大きく左右されますね。
ただ、彼が未だ二人の未来や自分の今後に対する不安を抱えていて、だから女性に「俺じゃないほうがいい」と伝え、その時のあなたの反応を見ている、という場合も意外と少なくないのです。
これは恋愛でよくある話の一つ、彼に「私のことどう思っているの?」と投げかけて、相手からの反応を見極めている場合と似たようなニュアンスが込められていることもあるんですよね。
だから、彼の発言でショックを受けることもあると思うのです。が、冷静にそこは見極めたり、第三者の意見を求めていいのかもしれませんね。
「俺ではないと思う」という彼の気持ちの扱い方
さて、今回取り上げている発言は、男性の「物事全て自分一人で決着をつけよう」「自分が未来も責任を背負う」という自立的な発想が生み出していることが多いのです。
ここが「問題の鍵であり、問題解決のヒント」です。
本当に大切な部分です。
彼は普段から「今も未来も一人で責任を背負う、生きる」という発想が捨てられないのかもしれません。
この彼の自立的な発想や態度を、あなたが(今すぐじゃなくとも)どこまで変えていけるか?ということが、今後も関係を続けていく上でのテーマになりますね。
具体的には
- まず、彼の気持ちや考えは一旦受け止めておく。頭ごなしに否定したり言い返さないようにして「そう考えているんだね」と伝えておく。
- その上で、あなたが、共に生きること、共に愛し支え合う関係がいかに素晴らしいかを伝えていく必要があるのではないでしょうか。
もちろんあなたが彼のすべてを変えられるわけじゃないし、全てを変えなくてもいいんですよ。
そうではなく、彼が「あなたの言葉、存在、あり方などから、二人の素敵な未来を見いだせるかどうか」なのではないでしょうか。
かつ、あなたがその二人の未来にある希望を、どれだけ軽いタッチで伝えられるか、なんでしょうね。
だから、あなたが「私でいいの?」「私じゃダメなのかな?」と悩んでいるうちは、おそらく奇跡的に彼が自分の意志であなたの方を向かない限り、状況は好転しないことが多いはず。
逆にあなたが彼の気持ちを受け止めきれないでいると、彼はあなたを見て更に「彼女の気持ちの責任を取らなきゃ」と思いますから、余計に彼は「責任を取ろう」として、身を引こうとする可能性大です。
まぁそれが「責任の取り方なのかよ」というツッコミが入る余地は大いにあるのですが、そこはカウンセリングでお聞きします(笑)
こんなときこそまずは焦らないように心がけたいですね。
そして、もう一度あなた自身の愛情や、あなたが示せる二人の未来、希望に気づくことです。
もちろん、あなたが辛い気持ちを抱えていたり、何かしら心の痛みを抱えていると問題が大きくなりますから、自分を丁寧にゆっくり癒やしながら、自分の愛情にちゃんと価値を見ることも続けてみてください。
今、彼も、自分の愛情にどこか自信がないのかもしれないのですよ。
そんなときこそ「彼のその思い、一旦受け止めてあげられる私」でいた方が、案外うまくいくのです。
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