日常に使える心理学

【LINE実況】先の見えない時代に迷わないための羅針盤。「あなたがいるだけで救われる人がいる」

LINEの中から見えてきた、先の見えない時代に迷わないための羅針盤

先日、いつものように仲間である友人とLINEで話していた時のこと。

ふと、こんな言葉が飛び出しました。

さっき掃除中にコレなら行きたい講座のお題出まして。

「不完全で不確定な時代をどう生きるのか」

ドキッとしませんか?

まさに今、僕たちが生きているこの時代そのものですよね。

僕もすぐに「なるほど」「大きなテーマですね」と返信したのですが、友人は「レジリエンスとかとちょっと違うんですよねー」と続けます。

そう、困難から回復する力は必要不可欠ですが、それだけでは、この先の見えない時代を生き抜くヒントにはならないのかもしれません。

話は進み、友人がポツリと

さ、貴方はこれからどこを向く?

と問いかけてきました。

正直、ドキッとしました。

あなたはどうですか? この問いに、すぐに明確な答えを出せるでしょうか?

友人は続けて

という道筋を立てる手立てを教えて貰えたら嬉しいなぁ…という感じです。集客とかガン無視で💦 単に個人的願望ですが😆

と。

僕も深く共感しました。

こんな時代だからこそ、目先の利益とかではなく、本当に大切な「生きる指針」のようなものが欲しいと、誰もが思っているのではないでしょうか。

そこで、僕なりの答えとして

アサノ
アサノ
まぁ受け入れなくていいものは受け入れず、受け入れた方が良いものは受け入れて対応する、ですかねー。

あと、一人じゃ世界を救えない、かな

と返しました。

すると友人は

生きる指針?道標?的なのを持っていたら、向かう道も自ずと決まるかなーと

と。

なるほど。

まさに、僕たちが今、探し求めているものって、そういう「心の羅針盤」なのかもしれません。

無力感に打ちひしがれる時代だからこそ

少し話は深まりますが、僕はふと思ったのでこう伝えました。

「多分なんですが、無力さに打ちひしがれるんだと思うんです、これから」。

なにもできない、なにをしても何も変わらない。

そんなそこはかとない無力さの中で、人々はいろんなことを諦めてしまいそうになってしまうのではないかと。

友人も「諦観、サレンダーせざる得ない」と応じます。

ただ、僕は思うんです。

その無力感の根っこには、「たった一人」という感覚が強くあるからじゃないか、と。

だった一人じゃ世界を救えない。

でも、誰かがいる、と思える心強さは世界を変える力になるんじゃないか。

それこそ「今、この日常を誰かと共に生きている」という感覚そのものです。

そう、こんな時代だからこそ、私たちは一人で生きているんじゃない、誰かと繋がっているんだという感覚を、心の奥底で求めているのではないでしょうか。

「だからどうする?」の前に立ち止まって

ただ、その後で友人から投げかけられた次の一言に僕はハッとしました。

「で、だからどうする?」

どうしても私たちは、すぐに「具体的な行動」を求めてしまいがちなのかもしれません。

「じゃあ、どうしたらいいの?」とね。

でも、こんな時代だからこそ、まずは「受け取る」ことが大切なのかもしれないと、感じたんですよ。

誰かのために生きるというより先に、自分がここにいることの意味や価値を知るというか。

そうすると、自ずと生きる目的は見えてくるような気がするんです。

 

そこで、僕は友人にこう問いかけました。

 

「あなたが今ここにいることで、誰が救われていますか?」

 

この問いに、明確な答えを出すこと。

それが、この不確かな時代を生き抜くための、最初の羅針盤になるんじゃないかと思ったんです。

自分の価値は、誰かの笑顔に繋がっている

私たちは不安定になると、どうしても自分の外側に何かを求めてしまいます。

安心できる情報、確実な方法、頼りになる誰か…。

まぁ人間だからそんなものだよね、と言ってしまえばそれまでなのかもしれません。

ただ、その答えって、実は自分の内側にあるのかもしれません。

自分の外側にあるものすべて、それは僕の存在も含めて、その内側にある答えを引っ張り出す刺激、きっかけ、サポートでしかない。

逆に言えば、それぐらい僕たちは、自分が何の意味もない存在だと感じることを心の憶測で恐れているのかもしれません。

いわゆる「無価値感・無意味感」という感情のことですね。

無価値感に関する一考察 〜私にはいつも何か足りない気がするなら〜私にはいつも何か足りない気がする ご相談の中に「私にはいつも何か足りない気がするんです」というお話があります。 例えば、「なかなか結...

だから、自分の価値を見出そうと、必死に頑張ってみたり、誰かの役に立とうと躍起になったりする。

もちろんそのこと自体は間違っていないと思うんです。

でもそれが、「無価値な自分を感じないようにするための策」ならば、「今できることをする」ということ自体が補償行為(埋め合わせの行動)となってしまう。

本来の行動の意義が失われてしまうことにもなりかねないんですよね。

だからといって、先の見えない不安定な時代を目の前にして「今を楽しむ」なんて気分になれないことも多々あるのが現実で・・・。

これも一つの無力さのあらわれ、なのかもしれませんけどね。

 

でもね、本当に大切なことは

あなたが「今ここにいる」という事実そのものが、すでに誰かにとっての救いになっているかもしれない

ということなのだと僕は思うのです。

あなたの笑顔を見るだけでホッとする人がいる。

あなたの優しい言葉に励まされる人がいる。

そして、あなたの存在そのものが、誰かの心の支えになっている。

そんなささやかな、でもかけがえのない価値に気づくこと。

それが、この不確かな時代を生き抜く上で、何よりも大切なことなのかもしれません。

そのために、自分とどう向き合うか。

それが今、求められていることなのかもしれません。

 

でも、難しいですよね。

僕もこのLINEとやり取りながければ気づけませんでした。

だから、きっと自分を見つめ直すプロセスってたった一人で、孤独な中で行うものではないんだと思うのです。

一人では気付けない何かがあるから、人、という存在が必要になる。

人がいるから、改めて自分に問うことができる。

「私が今ここにいることで、誰が救われているのか」なんて、一人だったら気恥ずかしすぎて考えもしないことをね。

そう思うと、僕のカウンセリングや今後行うかもしれないセミナーや講座という「場所」がそういったものであればいいな、と心から願ってやみません。

最後に

LINEでのこのやり取りを終えた後、友人は

この問答、浅野さん的ブログにならんですかねぇ。。私しゃ既に泣きそうですけどね😁

と言ってくれました。

僕も、この短い会話の中に、今を生きる私たちにとって本当に大切なメッセージが詰まっているように感じたので、あえて記事にしてみた次第です。

僕の仲間は、僕がそのヒントを探すチャンスをくれたのだ、と思うと、もう感謝しかありません。

先の見えない時代だからこそ、私たちは自分の足元をしっかりと見つめ、自分の内なる価値に気づく必要があるのかもしれません。

そして、一人で抱え込まず、誰かと繋がり、支え合うこと。

「あなたがいることで救われている人がいる」。

このとてもとてもシンプルな真実が、あなたの心の羅針盤となり、未来への道しるべとなることを願っています。

もし、今、少しでも心が揺らいでいるなら、ぜひ周りの大切な人を思い出してみてください。

そして、あなた自身の存在が、誰かの支えとなっていることを感じてみてください。

すると、この世界の見え方が変わるかもしれません。

 

ちなみに僕は実際のLINEのやり取りの中で

「あなたが今ここにいることで、誰が救われていますか?」

の言葉に続いて、こんなプロンプトを書きました。

 

「あなたは既にそのことに気づいているはずです」。

これがきっと真実なんだと思います。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー
恋愛・夫婦関係・対人関係・性格・生きづらさなど様々なお悩みに心理学でお答え。活動歴16年し、9,000件を超える臨床実績。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。名古屋・東京・オンラインでカウンセリングを行う現場主義のカウンセラー。
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