恋愛の心理学

エゴの声の聞き分け方とその扱い方 〜痛みが生み出すエゴの声〜

エゴの声か真実の声かを考える女性

「気になるあの人からゴハンに誘われた!めっちゃ嬉しい!」と思っていたら、「そんなの誤解だよ、イケると思ってんの?調子に乗ったらまた傷つくだけだよ」なんて声が聞こえる。

「やりたいこと、ようやく見つかったかも!」なんて、ときめいた瞬間、「うまく行くわけないやん、また失敗するで」といった心の声が聞こえる。

「もうこんな人生嫌だ!幸せになりたい!」と強力に願うんだけど、「そんなん無理に決まってるやん?自分のこと鏡で見たことあるの?」という心の声が聞こえる。

そんな心の声にいつも支配されてしまって、幸せをあきらめたり、納得いかない毎日を送り続けている。

そんなお話をカウンセリングの中で伺うこともあるとかないとか。

実はこれ、「エゴの声」を聞き続けている状態、とも言えるんですよね。

まぁエゴの声ってなんじゃそりゃ?という話でもあるので、今日はテキスト&動画で「エゴの声」と「真実の声」について解説してまいります。

エゴの声に関する理解を深め、自分自身を丁寧に見つめ直していくことで、より幸せになることが可能にもなるんですよね。

では、まずは動画版の方からどうぞ。

【YouTube】自分の気持ちを大切にしても生きづらさを感じる理由とは!?幸せに生きるための「エゴの声」と「真実の声」の聞き分け方を解説!

エゴの声の聞き分け方とその扱い方

さて、まず「エゴの声」とはなんぞや、という話なんですけども。

エゴの声とは、ハートブレイクなど、感情的な痛みを抱えることで生じるものなんですね。

つまり、エゴの声が生じるところには、そこに痛み、もしくは何かしらの感情の影響があると解釈されます。(罪悪感だとか無価値感だとか・・・)

エゴの声を聞いているとき、言い換えると「エゴの声を自分の本当の心の声だと感じているとき」は、自分の生き方、その態度は基本「防衛的」になります。

要は受け身になりすぎたり、人に気を使いすぎたり、自分にはムリかもなぁ、自分がだめなんだよなぁ、と思いすぎてしまうんです。

その結果、自分の実力を発揮できなかったり、目の前にチャンスが訪れても掴みそこねたり。

自分としては相手のために良かれと思うことをしていても、全く相手に良い影響を与えることができずにいたり・・・。

まぁ、あまり良い結果をうまないことが多いんですね。

ただ、痛みがあるから生じるエゴの声には、一時的にであれ、それが幸せにつながるかどうかは別にして

「自分の心をこれ以上危機にさらさないために守る」

という作用もあるんですよね。

だから、ついつい怖いなぁ、苦しいなぁ、うまくいかないなぁ、あんな事自分にはできっこないなぁ・・・

なんて悩んでいるときほど、エゴの声を自分の本当の声だと解釈してしまうものなんです。

「エゴの声」ってどう扱っていけばいいのか

では、このエゴの声ってどう扱っていけば良いのか?という話なんですけども。

まずエゴの声に気づくには「自分ってどんな人?」という意識に興味を持ってみることなんですよね。

ここではカッコつけたり、自分をよく見せようとか、下駄を履かせようとする意識がじゃまになるので、めっちゃ素直に今、自分が感じている自分を認識してみることなんです。

例えば

「自分はチャンスがやってきても臆病で尻込みしちゃう。無理して失敗するぐらいなら平穏な毎日があったほうが良いって思っちゃう。自分に自信ないし、人と関わるのも得意じゃないし、怖く引いちゃう。」

という自己認識があったとしたら、まずはそれを一旦受け入れちゃうんです。

ここがダメだなぁ、しっかりしないとなぁ、とか余計なことは考えないことです。

それが今の自分が思う自分なので、一旦受け入れる感じ。

なぜなら「んもう、だから自分ダメなんじゃん、もっとしっかりしなきゃ」という、今の自分を否定する声もまたエゴの声だったりするからなんですが。

ま、このあたり考え始めると頭がウニみたいになってしまうので、まぁ今の自分が自分っす、と素直になっておくと集中することをおすすめいたしますよ。

で、そこからこう考えてみるんですよ。

「自分はチャンスがやってきても臆病で尻込みしちゃうのは誰にでも起き得ること。

なのに、そんな自分を否定して、無理して失敗するぐらいなら平穏な毎日があったほうが、と思うことがエゴの声なんじゃねーのかしらん?

いつも自分に自信なくてもいいし、人と関わることが得意ではないことが罪でもないし、怖く引いちゃうことも悪くないのに、なんでこんなに自分を否定的に見てんの?あ、これエゴの声?」

と言った感じに自分を見つめてみるわけです。

まぁ、自分の気持ちと素直に向き合ったり、自分のことをよく知る意識を持つ感じですね。

ただ、いきなりは難しいと思われる方もいると思うんですよ。

どうしても僕たちは自分をよく見せたいだとか、自分ってあかんやん的な心の声を聞きながらでも、どこかで「自分を最悪だと思いたくない」ものなので、自分やその意識を捻じ曲げちゃうんですよね。

どこかで「でも私、あの人よりはマシ」とか「自分だけがダメなわけじゃない」とか。

これ、エゴの声なのか真実の声なのかを見極めるときに少し邪魔になります。

エゴの声を見極めるには、いわばアカウンタビリティをとる必要があるんですよ。

いわば「自分の気持ちを否定せずに素直に認めること」が重要なんです。

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例えば

「うわ、こんな自分見たくない」という自分も

「こんな素敵な自分がいたんだ、知らなかった」という自分も

同じ自分なんですよね。

だから、自分を自分として受け入れていく。そんな意識を持っていくことがおすすめなんです。

また、もし可能であれば、セルフモニタリングのように、自分を少し客観的に見つめてみるものありです。

また、「自分のことをよくよく知っていて素直な意見をくれる人」と話てみても良いかもしれません。

あなたの中の「真実の声」について

さて、最後に「真実の声」について少しお話をしておきたいと思います。

僕たちの世界にはこんな言葉があります。

「真実は決して何も傷つけない」

あなたの中の真実の声は、きっとあなたのことや、あなたの大切ななにかを傷つけることはありません。

それぐらいあなたの中にある真実は素晴らしく、そして愛や希望に満ちあふれているのでしょう。

その真実の声は、あなたの中にあり続ける、と言われています。

ただ、エゴの声がのほうが圧倒的に大きいので、なかなか気付けないままでいる、とも言われているのです。

私たちのほんとうの心の声、真実の声は、「愛したい」と言っているのです。

ただ、だからこそ心が傷つくことで生じる「うまく愛せない理由」が明確に認識でもっともに聞こえるものです。

相手が悪い、相手に傷つけられた、〇〇が悪い、世間が悪い、教育が悪い・・・・

その声がとてもクリアに聞こえるように感じるものなのです。

ただ、これは自分の心が傷ついている、もしくは傷から生じた感情によって生じるエゴの声なんです。

だから、自分の心を癒やすことが求められる、といいますか。

自分の心を丁寧に癒して(カウンセリングなどを通じて)

心の奥底にあるほんとうの心の声に従っているとき、とても幸せです。

それは、自分がどうだとか、こんなとこあかん、とかそういう要素が残っていても、幸せを感じられるんです。

その境地にいたり、素直に「誰かを愛したい、何かを愛したい」と、私たちの心の声に従っているのであれば、私たちは最高に幸せな気持ちになれるようですよ。

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