愛深き忍耐女子シリーズ

ケンカは愛情の証!? 競争心が生むケンカの心理と仲直り方法

スピード婚を後悔して対立する男女

「もうケンカは嫌だ!」

そう思ったことはありませんか?

恋愛や夫婦関係でケンカはつきものですが、度重なると心も体も疲れ果ててしまいますよね。

しかし、実はケンカを通じて愛情を育むこともできるんですよね!

え?ケンカを通じて愛情の育む?そんなことあり得ない!

そう思われる方、多いのではないでしょうか?

実は、競争心が恋愛・夫婦関係のケンカを生み出すのですが、その競争心に対する理解を深めることで愛情を深めることができるんですよね。

このコラムでは、パートナーとのケンカが生じる心理仲直り方法を詳しく解説します。

今まで知らなかった意外な真実を知れば、ケンカに対する考え方が変わるかもしれません。

もうケンカに悩まないために、ぜひ最後までご覧ください。

競争心が生むケンカ、その心理を解説します

「なんでいつも私ばっかり!?」

彼とのケンカで、ついこんな風に思ってしまうことはありませんか?

実は、このモヤモヤの正体の一つが「競争心」なんです。

私たちは無意識のうちに、パートナーと「自分はどれくらい愛しているのか、愛されているのか」を競争してしまうことがあるのですよ。

そして、その競争心に火が付くと、つい相手を責めたり、文句を言ったり、傷つけたりしてしまうことがあるのですなぁ。

「え?まさか自分が?」 そう思う方も多いのではないでしょうか?

しかし、これは決してあなただけに起きることではないんです。

多くのカップルが、恋愛や夫婦関係で経験することと言えるんですよ。

競争心がもたらすケンカ・問題事例

では、具体的な競争心によるケンカについての事例をいくつかご紹介します。

能力に関する対立

  • 彼が彼女の外見を批判し、彼女が自信をなくす。
  • 彼女が彼の経済力や能力を過小評価し、彼が落ち込み自信をなくす。
  • 夫婦が互いを否定するような言動をし、関係に溝ができる。

仕事や趣味に関する対立

  • 夫が仕事にばかりに意識を向け、妻との時間をないがしろにする。
  • 妻が趣味や余暇に時間を費やすことに、夫が不満を感じる。
  • 夫婦がそれぞれの価値観やライフスタイルについて意見が対立し、溝が深まる。

経済的な問題事例

  • 夫の収入が多い場合、妻が「自分は経済的に貢献していない」と感じて劣等感を持つ。
  • 妻が専業主婦の場合、夫が「家計を支えているのは自分」と傲慢な態度を取るようになる。
  • 夫婦が金銭の使い方について意見が対立し、喧嘩になる。

過去の恋愛経験に関する対立

  • 夫が過去の恋愛話を持ち出し、妻を嫉妬させる。
  • 彼女が過去の恋愛経験を隠そうとし、彼が不信感を持つ。
  • 夫婦が過去の恋愛経験を巡って喧嘩になる。

競争の心理(競争心)とは

さて、このようなケンカが生じる理由を理解していくためには「競争の心理(競争心)」について少し理解を深めていただく必要があるのですよね。

少し専門的な考え方になりますが、ここから解説していきますので、お付き合いください。

「競争の心理」とは、私たちが日常生活の中で「競争に勝ち残ることが成功だ」と思うことを指します。

これは「幸せであること=競争に勝つことだ」という認識によって成立しています。

逆に言えば、成功や幸せは愛情や人とのつながりだけでは成立しない、という誤解から生じているとも言えます。

よって、幸せや成功を得る手段こそ「競争に勝ち残ること」と理解し続けている人ほど、自ら競争(競争意識)の中に身を投じていきます。

ここでのポイントは

「幸せや成功を掴むために、自ら競争(競争意識)を選択している」という部分です。

つまり、競争心を抱いている人が、常にケンカっぱやいか?というと

実はそうではないのです。

むしろ意識としては「幸せや成功を手に入れたい」と願っているのです。

ただ、競争の心理が強くなると、いわば勝負がついてしまうのです。

例えば、夫より私が正しい。妻より自分が正しい。彼より彼女の意見のほうが正しい、などなど。

常にパートナーとの愛だで競争が生じ、支えあえない関係を構築してしまうのです。

ときには、相手の価値観を否定するような言動を続けたり、二人の間に常に勝者と敗者ができあがり、対等な関係になることが難しくなります。

これが「競争の心理が引き起こすパートナーとケンカ」のメカニズムです。

なお、競争心には「あいつには負けたくない」という気持ちだけでなく、「あいつには勝てない」という敗北感も含まれます。

競争心とは「正しさ」から生じる

さて、このような競争の心理は

「正しさ」とよばれる、「自分なりの正解、価値観、成功法則」などから生じる事が多いです。

自分にとっての正解、正しさ、成功法則、価値観にはとても価値があるものです。

しかし、その価値のあるものを、相手の価値観に配慮したり、十分なコミュニケーションをせず、良かれと思い「これが正解だ」と示す場合もあると思うのです。

この正しさが、無意識的に、悪意なく、パートナーの価値観を否定する場合も少なくないんですよね。

すると、どうしても意見の対立が生じてしまうものなのでしょう。

さらに言えば、正しさを善意で示している側も、相手から理解を示されませんから

「相手にわからせたい」「相手にこちらの意見を受け入れさせたい」

といった思いに駆られることがあるのです。

これは「自分の思い通りに状況を動かしたい」という「コントロールの心理」なのですね。

心理学講座のシンボル
コントロールの心理 〜思い通りにならないと気がすまない?〜人をコントロールしたい! 〜思い通りにならないと気がすまない?〜 今日はコントロールの心理に関する解説です。 僕たちさまざまな「...

こちらの正しさが相手に伝わらないことでモヤモヤ、イライラし、相手を攻撃したり批判してしまうこともあるようです。

競争心が生むケンカを乗り越え、仲直りする方法

競争心からのケンカを超えて笑顔で語り合う男女

ここからは、競争心から生じる恋愛・パートナーシップのケンカを乗りこえる方法を解説していきます。

これはまさに、ケンカを愛情の証に変えていくプロセスのものです。

競争の心理(競争心)の影響を受けていると自覚する

まずは、自分自身が競争の心理(競争心)の影響を受けていることを自覚することです。

競争心を強めている人ほど、自分が競争を仕掛けていたり、相手との競争をしていることに気づいていないことがめちゃめちゃ多いんです。

なぜなら、そもそも競争心をもつ目的は「幸せや成功を掴むため」だからです。

だから、パートナーとの競争(ケンカ)をやめないのです。

つまり、競争心から生じるケンカに身を投じている人とは、幸せや成功をなんとか掴もうとしているのです。

ただ、その競争心の前提にある「競争に勝ち残ることが成功だ」という価値観がどうしても手放せないので、わかり合う、支え合う形でのパートナーとの関係構築が難しくなっているのです。

だから、ケンカを乗り越え、仲直りする方法の第一歩は

「あ、自分が競争心の中に身を投じていたんだ」

と気づくことにあるのです。

そして、本当がどのようなパートナーとの関係を作り上げたいのか、を再度見つめ直す時間が必要なんですね。

「パートナーとより良い関係を作りたい」と願う自分を受け止める

また、自分自身が「パートナーとより良い関係を作りたいと願っている」ときちんと受け止めることも重要です。

ここでのポイントは

「ケンカを止めたい自分」ではなく

「より良い関係を作りたいと願っている自分」です。

ケンカを止める方法だけ考えるなら、自分が我慢する、犠牲的に振る舞う、パートナーと関わらない、など様々な方法があるわけです。

ただ、それら方法が良好な関係構築につながらない場合も少なくないものですよね?

我慢ばかりじゃしんどいし、関わり合いを減らして関係性が良くなるとも限りませんし。

なので、ここで意識するべきは

「あ、自分はパートナーと愛し合いたいし、仲良くしたいと願っているんだ」

そんな自分を見出して、受け入れることなのです。

ただ、今までさんざんパートナーとケンカを重ねてきた人ほど、パートナーを傷つけたしうまく愛せなかったという加害者意識から

「パートナーをねじ伏せたい」
「パートナーが話を聞かないから悪い」

と、パートナーに対する批判、攻撃性を持っていることが少なくありません。

だからなかなか「パートナーと愛し合いたいと願う自分を認めたがらない」のですが(^^;

それこそ自己攻撃(自分をまるで悪者のように扱っていること)に気づいてみてください。

パートナーとのコミュニケーションを深めよう

ここまで受け止めることができたら、実際に「パートナーとのコミュニケーション」を深めていきましょう。

自分から相手への優しさ、愛情や相手への気持ちを、表現することなんですね。

それはまるで

「お互いの愛情や思いをよく知り合う」

ということなのだと思います。

ただ、このコミュニケーションに抵抗を感じる場合も少なくないようですね。

とかく自立されている方は「言わなくてもわかるはず」「相手に察してほしい」と言わんばかりの態度を示されたり。

「相手には相手の考えがあるだろうから」と譲り、こちらの思いを伝えない遠慮深い方もいらっしゃいます。

この「相手への遠慮」も実は正しさだったってお気づきでしょうか?

「それが相手にとっていいことだ」という「こちら側の判断」という意味で。

そんな方は、こんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。

「私が欲しいのは正しさなのか?それとも幸せなのか?」

その視点を持ったとき、競争心からのケンカの問題は解決の方向に向かうことも多いようですよ。

本当の気持ちに気づいて幸せな関係を築いていきましょう!

いかがでしたでしょうか。

競争心からのケンカが示すものは

「競争をすることで幸せや成功を掴もうとしている意識・状態」です。

また、競争心からのケンカを止める方法とは

「競争心の渦中にいることに気づき、もう一度幸せを目的にして選択すること」です。

もう一度気持ちを伝え合い、関わり合うことを選ぶことです。

その先にあるわかり会える関係、実は今まで感じたことがない「ロマンス」を届けてくれるものなんですが・・・。

それ、信じてくれますか?(笑)

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