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納得して彼と別れたけど消えない心のモヤモヤが気になる、というご相談
最近別れた彼は、私のことがすごく好きでいてくれました。
彼はいつも私に合わせてくれていたんです。
私もそれが嬉しかったし、そんなに好きでいてくれる人はいないと思っていたんです。
でも、いつからか「それって本当に彼のためになるのかな」って思うようになりました。
もちろん私も彼のことは好きでした。
あんなに優しい人はいないと思っていますし、正直別れたらさみしくなることは分かっていたんです。
でも、このままでは私が彼の迷惑になってしまいそう、と思えてきて。
だから、彼と話し合って別れることにしたんです。
ただ、やっぱり今でも「別れてよかったのかな」とモヤモヤが残っているんです。
今も、別れたことが正解だったのか、今でもわからないんですよね。
確かに恋愛でも夫婦関係でも
それぞれの事情がすれ違っている状態で関係を続けても、それはお互いに幸せだと言えないのかもしれません。
ただ、恋愛って思考だけでするものじゃなく、心でするものなの。
だから、別れに至る事情は理解できていたとしても、感情がそれをよしとしない、むしろ抵抗することだってあると思うんです。
今回の事例の場合
今のまま関係を続けるよりは彼を手放したほうがいい(それがお互いのため)と分かってたけど、でも、どこか気持ちが追いついていなくてモヤモヤする
なんてこともあるようですね。
納得して彼と別れたけど消えない心のモヤモヤの正体は、別れたあとで生じる感情
さて、たとえ納得して彼と別れたとしても、そのあとで感じる心のモヤモヤの正体は
「別れたあとで生じる感情」であることが多いようです。
いわば、さまざまな感情(気持ち)となって残ることも少なくない、という話であり
その気持ちは、別れた後でしか生じない(別れる前の気持ちとは違う)ということです。
そもそも、好きな人と別れる(好きな人のために、好きな人のことを思って別れる)って、感情としてはかなり切ないものを残す可能性があるわけですよね。
だって、嫌いになったわけじゃないんだから。
彼のことは「好き」という気持ちが残っていても不思議ではない状況ですしね。
できれば、たくさん愛してくれる彼のそばで幸せを感じていたいと思う気持ちだってなかったわけじゃないでしょうし。
その彼の気持ちに身を委ねていくことも、悪い選択ではなく、むしろ望んだことだったのかもしれませんし。
だからこそ、別れを選択したことで、つらい気持ち、悲しみを感じても不思議ではないんですよね。
どんな理由であれ、別れるって悲しく切ないことなんですよね。
人によっては、好きなのに別れを選んだ自分を責めることもあると思うんです。
「私は本当に彼の幸せを願えていたの?」と自分の気持ちを疑ってしまうこともあると思うんですよ。
もう一度彼と向き合いたいと思うことだってあるかもしれないですしね。
それはきっと素直な気持ち、心の反応のひとつなんだろうと僕は思うんです。
納得して彼と別れたけど消えない心のモヤモヤを手放す方法
だから、彼と別れた後の心のモヤモヤを手放す方法があるとしたら
それこそ「今、感じる気持ち」を丁寧に扱うことなんだろうと僕は思うんですね。
悲しいときは悲しい。
痛みを感じるなら、素直に泣いていいですし。
後悔するなら、その気持ちを否定せずに見つめていってもいいですし。
だから、僕もカウンセリングの中で
「そうですよね、そう思っちゃいますよね」
とお伝えするしかないこともたくさんあります。
それは「そうとしかか言えない」ってことじゃなくて、「それがすべて」みたいな感じなんですけど。
心のモヤモヤを解消するなら「自分の心と向き合う時間の使い方」が重要
カウンセリングでも、日常の中でも
何かしらの心のモヤモヤを解消することを考えるなら
「今、感じていることを丁寧に扱う時間の使い方」がポイントになることが多いです。
心理学の中では「取引」という言葉を使って表現することもありますけどね。
「あのときあーしておけばよかった、こうしておけばよかった・・・」
「自分自身の決断が正しかったのか」
そんなふうに考えてしまう時期ってあると思うんですよ。
ただ、なかなか考えても正解が導けないというか
あれこれ考えていけばいくほどにモヤモヤしたり、わからなくなること、でもあると思うんです。
だから、モヤモヤしていることを一旦受け入れて
その中できちんと自分が今思うこと、感じること、考えることなどを大切に扱っていくこと。
すると、それが結果的に「自分の納得感を作る」と僕は考えているんです。
今回のケースで言えば
そもそも、今、別れたことの答えが出るならモヤモヤしないし、悩んでもいないわけですよね?
ただ、これからの自分が「別れという選択の意味」に納得できるようになっていけば、次に進める、といいますか。
他人の意見はプロセスを支えるツール。納得するのは「自分」
なので、今回のようなケースで僕から
「彼のことをそこまで思えるなんてすごいね」とか「頑張った自分を承認してあげてね」なんて言葉は、あまりお伝えしないというか。
誤解を怖れず書くならば
「そんなこと言う必要のあるのかな」
ぐらい思っちゃうんですよね。
そもそも、このような気持ちの話、納得感の話って
求められてもいない他人がどうこう言う話じゃないような気がしてしまうのですよ。
僕って普段はかなりおしゃべりな方なんですけども、こういったときのカウンセリングはかなりエアリーな印象になりやすいっす(笑)
・・・だからでしょうか。
たまに「浅野さん、黙ってないでいつものように何か話してくださいよ」なんて言われることもないわけじゃないんですけど(^^;
でも僕はこう思うんです。
「あなたはその別れの意味にきっとこれから気づくはず。
それまでお付き合いさせてもらいます、喜んで。」
彼のことを思って答えが出せるあなたなら、いつかきっと納得できるし、そこまで気持ちを整理することができる。
それが僕の考え方であり、ご提供できるクライエントさまへの信頼でもあるんですよね。
最後に
最後になりますけど
彼と別れてモヤモヤしているクライエントさまから
「別れた彼、今どう思っているんでしょうね?」
なんてご質問が飛んでくることがあります。
そこで僕から
「えー、彼の男性心理分析的にはカクカクシカジカで」なんてお伝えするわけがなくて(^^;
むしろ
「なるほど、気になりますよね。でも、それ、僕に聞いてどうするんです?」
「彼も別れに納得していてくれて、幸せでいてくれたらそれでいい、とか、そんなかっこいいこと言わないでくださいよ( ̄ー ̄)ニヤリ」
なんて、言ってしまうんです。
だからでしょうか。
クライエント様から「ほんっと意地悪ですよね(笑)」という最上級の褒め言葉をいただくこともあるとかないとか・・・。
*
どんなことでも「自分が選んだ選択に納得する、受け入れること」ってとても大切なこと。
他人の意見はそのプロセスを支える材料でしかない、といいますかね。
でも、自分だけで考えてぐるぐるモヤモヤしつづけるなら、一度信頼できる人に話す、相談する、反応をもらうということがあってもいいかもしれませんよ。
誰かに話すという行動がもたらすカタルシスや気付きは結構大きいものですからね。
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