30代で辛い失恋を経験。そこからの立ち直り方が知りたい」というご相談
私も30代でこんなつらい失恋をするとは思っていませんでした。
でも、このまま沈んだ気持ちのままでいたくありません。
これから幸せになりたいし、結婚も望んでいます。
どうすれば失恋から立ち直れますか?
私、幸せになれるんでしょうか。
できれば経験したくない失恋。
でも、好きな人との恋愛関係を求めれば誰しも経験する可能性がある、とも言えるのかもしれません。
ただ、30代以降で経験する失恋とそれまでに経験する失恋の質は少し違うもの、と言えるかもしれません。
だからこそ、辛さの質も変わってくると僕は考えています
ただ、この辛い経験を次の幸せにつなげたいものですよね。
そこで今日は「30代で経験した失恋からの立ち直り方」とそのプロセスをまとめたいと思います。
よろしければどうぞ。
以前に似たテーマの記事を書いていますので、こちらも参考にしてみてください。今日のコラムは以前のコラムに記載していない部分をフォローしています。
Index
30代女性の失恋の辛さを心理する
失恋がなぜ辛いのか、その心理的の理由は
今までそばにいて大好きだと思えた人を「もう愛せない」「もう関わることができない」からです。
つまり、よほど中途半端な関係でなかった限り
30代で失恋したあなたは
「きちんと人を愛したいという気持ちを持てる人」
と言えるではないでしょうか。
失恋が辛い理由を依存的な心理から捉えるならば、「好きな人に愛してもらえなくなった」となります。
が、実はこの場合、「他に愛してくれる人がいれば、辛さが和らぐ」こともかあり得るんです。(結果、恋愛依存になることもあり得るのかもしれませんが。)
ただ、いわば30代以降の「本気の恋愛」での失恋を経験すると
「もう幸せになれないかもしれない」
「私は好きな人を幸せにすることができないのかも」
と感じることも少なくないようですよ。
なぜ、そう感じるのかといえば
「あなたが大切な人を愛していたから」です。
ここに「自分の心・感情が引き裂かれた」と感じる理由があるのです。
だからこそ、別れた現実を受け止められないときほど、深い悲しみだけでなく、別れた相手への怒りを感じることもあるわけです。
こんなつらい思いをさせやがって!的なね(^^;
それぐらい「大切な人を愛せない」という痛みは、恋愛関係が終わった悲しみや寂しさ以上に痛烈なもの、といえるかもしれません。
30代女性だからこそ感じる不安も「失恋を絶望に変える」
また、恋愛に年齢は関係ないと思われる方もいるかと思いますが
30代以降で経験する失恋と、それまでに経験する失恋の質は少し違うもの、と言えるかもしれません。
若かりし頃の失恋には、いわゆる「焦り」が少ないんですよね。
いくつになっても失恋は当然のごとくつらいのですが、未来がなくなっちゃうような焦り、幸せになれないかもという焦りや不安はあまり感じにくいのです。
それぐらい「若い」ということは、未来に対する感覚が比較的鈍感である、といえるのです。
ただ、30代の失恋となると少し状況が異なってきます。
例えば、「この年齢で失恋するなんて」とショックを受けたり
「もう結婚は無理かも」と塞ぎ込んでしまう、といったお声を伺うこともあるんです。
このような、30代女性だからこそ感じる不安も「失恋を絶望に変える」一つの要因でしょう。
が、ここで少し立ち止まってみてほしいのです。
たしかにあなたは今失恋を経験しつらい気持ちを抱えているかもしれません。
が、「あなたの素晴らしさや愛は何ら変わっちゃいない」のです。
だから、つらいときは一人で頑張らずに、カウンセリングを受けるなど、自分のケアを優先してくださいね。
ここで自分や自分の未来に絶望すると、更に苦しくなってしまいますから。
30代女性の失恋からの立ち直り方1:失恋の辛さはからら立ち直るプロセスの解説
ここからは、失恋を受け入れていくプロセスについてまとめていきます。
先に失恋からのプロセスをまとめておくと、このような感じになります。
- 失恋の辛さは否定せず、丁寧に受け入れていく
- 辛いときは無理をせず、泣きたいときは泣く
・辛いときは味方と関わる - 失恋経験を前向きな学びとして捉える・その準備をする
・なぜ失恋したのかを理解する
・未来に対する不安は湧き出てくるのでうまく付き合うことを考える
・「いかに傷つかないか」より「何を学び未来につなげるか」を意識する - 立ち直りを遅くするNG行動を理解する
- 別れた相手の幸せを願えたらもう大丈夫
失恋の辛さは否定せず、受け入れる方向で
まず「失恋の辛さは否定せず、丁寧に受け入れること」が心の癒やし、立ち直りにつながります。
とはいえ、無理につらい気持ちを感じる必要はないのです。
今、感じている気持ちを丁寧に扱っていくことがポイントなんですね。
一人で難しいときは、どうぞカウンセラーを頼ってください。あなたの癒やしのお手伝い、喜んでさせていただきますから。
そもそも「感情」は「受容すること」で解放されていく側面があります。
むしろ、感情を感じないように我慢すると、ずっとくすぶり続けることも考えられるんです。
その結果、また失恋の辛さを感じたくない、という怖れが強くなって、次の恋愛が怖くなる、恋愛から遠ざかる、なんてことも起き得ること。
だから、失恋の辛さは受け入れがたい感情ではありますけど、
今、受け入れられる分だけ
少し時間をかけながら受け入れることで
癒していくことができる
と考えてみてください。
30代女性の失恋からの立ち直り方2:泣きたいときは泣ける場所で泣きましょう
また、自分自身が失恋からの立ち直るとき
悲しいのに悲しくない、苦しいのに苦しくない、と自分の気持ちを扱うことにも一定のリスクが伴います。
むしろ
「ちゃんと悲しむ」「ちゃんと泣く」
といった、自分の感情をきちんと消化していくこともまた、自分自身を大切にし、前向きに人生を踏み出すための重要なステップなのです。
もちろん、カウンセリングなどを使いながら失恋を受け入れる方法もあります。
実際、カウンセリングには「失恋の傷を癒やす時間短縮の効果」が期待できます。
例えば
一人で癒やすと半年・1年かかるものが、それよりも早く癒せる可能性があるのですよね。
辛いときは味方と関わることも重要です
実際、僕のもとには失恋を経験された方がいらっしゃいますが、皆さんにお伝えすることが多いのはこんなことなんです。
また、これはちょっとおこがましい話になるかもしれませんが
「失恋を経験し、今は自分や未来を肯定的に捉えられずにいるあなたと
あなたの未来の幸せを考える人(あなたの仲間、家族、カウンセラーなど)では
あなたを見つめる視点が随分異なる」
となんとなくご理解いただけるでしょうか。
きっと今のあなたよりも、あなたが笑顔で幸せな未来を過ごしてくださることを願い続ける人のほうが、あなたの可能性やすばらしさを知っているやもしれません。
だから、失恋してめちゃくちゃ辛いときは、自分の味方、支援者とどれだけ関わるかが重要になってきますよ。
それは友達でも、カウンセラーでもいいのでね。
このようなプロセスがきちんと進むことで、次の立ち直るステップに進みやすくなるのでね。
30代女性の失恋からの立ち直り方3:失恋経験を前向きな学びとして捉える準備をする
少しづつ失恋のショックが和らいできたら、失恋という経験を「前向きに捉える意識」が持てるといいですね。
僕たちは、成功体験でも、逆にどんなに辛い経験でも
「あの体験には意味と学びがあった」
と捉えられるようになることで、基本的自尊感情(自己肯定感)が高まる傾向がある、と考えられています。
つまり、たとえ辛い失恋を経験したとしても、そこからどのように自分を扱うかで、その後がガラッと変わってしまう、というわけです。
※基本的自尊感情については次のコラムに解説がありますので、よろしければご覧ください。
なぜ失恋したのかを理解する
だからこそ、「失恋から学ぶ」という意味において
「失恋の理由を理解することは、自己成長につながる」といえます。
ここもカウンセリングが得意としている部分の一つです。
なぜうまく行かなかったのかを理解することで、そこから学び、修正できることが増えますからね。
失恋から学ぶいくつかの視点をご紹介
例えば、
- 今までの相手との関係を振り返り、何が原因で別れに至ったのかを確認する。
- 自分の言動や態度、相手とのコミュニケーションなど、失敗した要因を見つめ直す。
- なぜ自分はあのときこのような行動を取ったのか、などを振り返る。
- 相手はあのときどんな気持ちだったのか、と相手の気持を慮ってみる。
などに取り組むことで、今後同じ経験を繰り返さないようにすることができます。
ただし、いくら学ぶためとはいえ、過度に自分を責めないようにしましょう。
そもそも失恋はよほどのことがない限り「お互いの影響の結果」であって。一方だけが悪いということはあまりありませんからね。
自分の修正点は素直に受け入れ、相手の責任に関する部分はそう理解する、という感じで十分です。
失恋から効率よく学ぶにはフィードバックがある環境がいい
また、失恋から学ぶ際、信頼できる人やカウンセラーなど、第三者の意見を取り入れてみてもいいでしょう。
一人で考えると、どうしても自分の思い込みに影響されてしまう可能性も否定できません。
誰かと話しながらフィードバックをもらいながら考えることで、一人では気づけないより深い気づきを得るチャンスも得られますからね。
信頼できる人と自分を見つめ直すことで、自分の強みや改善点、今後の目標を見つけやすくなりますよ。
僕も心のプロとして、みなさんの学びのサポートをさせていただくことはめちゃくちゃ多いです。
とはいえ、多くの場合、課題よりも、魅力や価値を受け取ってもらうことのほうが多いんですけどね(^^;
「あなたにはとんでもない素晴らしさがある(と思う)のですけど、お気づきです?」
みたいな(^^;
未来に対する不安はどうしても湧き出てくるからこそ、うまく付き合うことを考えましょう
もちろん、失恋した理由を思い返すプロセスに入ると
自分を嘆き、責めたり
「30代で失恋とか、もう幸せになるなんて無理じゃん」
と塞ぎ込んでしまいそうになることはきっと何度もあるでしょう。
その未来に対する不安や絶望はどうしても湧き出てくるものだ、と僕は考えます。
失恋で心にダメージを受け、自分を肯定的に捉えにくくなっている可能性が高いので、どうしても湧き出てくるものだ、と思います。
そういった気持ちは、無理に消そうと思うより、その不安や絶望とうまく付き合う必要もあるといえるんです。
そのような場合も、一人で頑張らない方向で考えていただけるといいかな、と思います。
そして、もし、あなたの中で何度も未来への不安が出てくるなら
まだ自分の気持ちを丁寧に癒やしたり、受け入れた方がいいサイン、とも言えます。
なので、少し失恋の辛さが和らいできてから「失恋から学ぶ」ことがおすすめです。
「いかに傷つかないか」より「何を学び未来につなげるか」を意識する
よく「失恋を前向きに捉えることで自己成長に繋げられる」といいますが
ここでの自己成長とは
「自分自身が誰かの喜びや希望になりたいといった思いをもう一度持てるようになること」
と言い換えられると僕は考えています。
もちろん僕たちは辛い経験から「どうすれば二度と傷つかないか」を学ぶことも当然のようにあるわけです。
が、これ以上傷つかないことばかり考えてしまうなら
それは未だくすぶっている痛みなどが影響しているかもしれず、自分の癒やしを進めることがおすすめなんです。
むしろ、そのまま「辛い経験を未来の幸せへつなげる発想」が持てないままでいると
ただただ「自立」を強め、防衛的な生き方を強めることにつながってしまうんですね。
結果、幸せな恋愛や豊かな未来から遠ざかってしまうこともありえることなのです。
ほんとうの意味で「失恋を乗り越える」ことを考えるなら
「いかに傷つかないか」より「今、何を学び未来につなげるか」が重要、となるんですね。
※自立に関する解説は次のコラムに解説がありますので、よろしければご覧ください。
30代女性の失恋からの立ち直り方4:立ち直りを遅くするNG行動
また、失恋した時には、避けるべきNG行動があります。
その典型例が「相手を悪く言うこと」「自分自身を責めつづけること」です。
相手を悪く言うことがNGである理由
失恋から学び、未来の幸せにつなげるならば、別れた相手のことを悪く言うことは避けたいところです。(とはいえ、失恋したての場合は一時的にアリなんですけどね。)
その理由はいたってシンプルでそれこそが
「嫌う努力」
だからですね。
また、自分が愛した人を悪く言う自分の中に罪悪感が生じる可能性があるからです。
もちろん失恋の痛みが強いときは、別れた相手を恨んだり、怒りを向けたくなることもあるでしょう。
別れた相手から理不尽な扱いをされたなら、そこで怒りを感じることもあるでしょう。
それはある意味自然なことで、特段問題だとは言えないでしょう。
ただ、いつまでも悲しみや辛さを受け入れたくないからと言って、別れた人を悪く思うことは
未だ「自分自身が愛情を選ばない選択」を続けている
ということなんですね。
だから、失恋から学び、立ち直り、次の幸せにつなげるには
「自分の愛を止めないこと」
も大切な選択なのです。
自分自身を責めるつづけること
失恋後、自分自身を責めるつづけることにも一定の意味があるんですよね。
それこそ
「自分を責めているときだけ、別れたけど好きな人を責めなくていい」
という部分。
これ、めちゃくちゃ切ない気持ちでありながら、しかし一つの執着の形なんですよね。
※執着に関する解説は次のコラムにありますので、よろしければご覧ください。
どこかで、まだ別れた人のことが好きだからこそ、相手に伝えたい気持ち、わかってほしい気持ちを自分を責めることで帳消しにしようとしているのかもしれません。
が、実際は自分を責めてしまうのですごく辛いはずなんですね。
また
「自分を責めているときだけ、痛烈な痛みや悲しみを感じなくていい」
という部分も自分を責める理由になるでしょう。
ただ、それって未だ未消化な感情、悲しみ、怒り、苦しさなどで溢れている状態、とも言えるんですよ。
そんなときは、自分を責めるより、自分の感情を解放することがおすすめではありますね。
30代女性の失恋からの立ち直り方5:別れた相手の幸せを願えたらもう大丈夫
最後に、「失恋から立ち直った状態」について触れておきますね。
失恋から立ち直ったかどうかの一つの基準は
「別れた相手の幸せを願っても心が傷まないか、心から幸せを願えるか」
という部分になります。
それこそ本来のあなたのマインドそのものではないでしょうか。
本気で人を好きになり、愛し、心から相手を受け入れようと思う人ほど
失恋は痛烈で、身が引き裂かれるような思いを感じることがあります。
「ここまで愛したのに、なんで、どうして・・・」と。
ただ、それはきっと「自分だけでなく相手の幸せも願ったあなた」がいたからではないでしょうか。
ということは、きちんと失恋の痛みを癒やして
相手の幸せを願うことで、すっと心が楽になるならもうあなたが大丈夫、ということなのです。
この状態になれば
「あなた自身が自分も相手もきちんと愛せる準備が整っている」
といえます。
失恋からの学びを得て、より魅力的で、より人間力がアップして、より愛し上手な自分になっているはずですよ。
無理しなければ別れた相手の幸せを願えないときは、無理せず自分を整えよう
ちなみに、「まだ無理をしなきゃ願えない」と思うなら
自分の価値を受け取りそこねているか、未だ別れた人への思いを持っているか・・・
そのあたりを見つめ直してみるといいと思います。
無理しなくていいですからね。ゆっくり焦らず着実に進めていきましょう。
*
今回の記事は以上です。
あなたの幸せのために、今回の記事がなにか参考になれば幸いです。
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