ほぼ30代からの”仕事に活かせる”心理学

頼られる人の6つのポジティブな特徴&3つのネガティブな特徴

頼りになる男女

あなたも経験ありませんか?

悩みを打ち明けると、いつも的確なアドバイスをくれる人が。

周囲から頼られる人って、一体何が違うのでしょうか?

今回は、そんな「頼られる人」になるためのヒントとなる、心理的な特徴について深掘りしていきます。

頼られる人の6つのポジティブな特徴

頼りになる男女

では、頼られる人にはどんな特徴があるのでしょうか。

ここでは、頼られる人に当てはまる6個のポジティブな特徴を具体的に見てきたいと思います。

1.貢献心が強い

他人の役に立ち、貢献することで、社会の一員としての役割を果たしていると感じ、充実感を得ることができます。

2.共感性が高い

相手の状況や気持ちを理解し、その人に合った形で手を差し伸べようとする気持ちを持っています。

特に困ったときに親身になってくれる人は信頼されやすいですよね。

また、人は自分の事情や気持ちを理解してくれる人に対しては自己開示をする傾向があります。

自分を知られても安全だし、力になってくれると思うからですね。

3.責任感がある

一度決めたこと、引き受けたことは最後までやり遂げようとする責任感の強さ。

責任感があるからこそ「あの人だったら大丈夫」と頼りにされるのです。

4.決断力・行動力がある

決断力がある人や行動力があり、自分から率先して行動する人も、周囲から頼られる要素です。

ただし、決断力とは即決することではありませんし、行動力とはスタンドプレイを通すことを意味しているわけではありません。

今置かれている状況を勘案し、周囲との調和を図りながら、メリット・デメリットをしっかり考え垂れる人を指します。

かつ、決断したこと、自分の行動に関しては、どのような結果になろうと「自分の決断・行動である」と捉えることができる人が、本当に頼られる人だといえます。

5.信頼できる

普段から他者との信頼関係を築くことを大切にしている人。

特に、普段から相手から信頼されるように心がけて行動している人ですね。

6.感情面の安定感がある

一時的な感情に流されたり、過剰に感情的にならない人。

感情面が安定していると周囲に安心感を与え、周囲をまとめる役割を担いたいという意識があります。

かといって、無感情、無反応であることとは違います。

適切な感情表現ができたり、ユーモアや優しさなど、周囲に良い影響を与えられる人のことです。

頼られる人の3つのネガティヴな特徴

ここでは、頼られる人に当てはまる3個のネガティヴな特徴を具体的に見てきたいと思います。

弱音が吐けず、ストレスを溜め込みやすくなる

人に頼られることは素晴らしいことですが、考えようによっては周囲の負担を引き受けているとも言えるのです。

人に頼られすぎることで、自分自身の本音や弱音が吐き出せず、ストレスを溜め込みやすくなることが考えられます。

責任を背負いすぎてしまう

頼られる人とは、人の力になれる人、信頼される人であることには違いがないのですが、中には「頼られること=他人の責任を背負うこと」と考える人がいます。

人から頼られることで他人の人の責任や、職責外の責任などを背負いすぎてしまう場合も考えられます。

たしかに人から頼られると頑張ってしまうものかもしれませんが、相手の責任は相手のもの。

そこまで過剰に引き受けてしまう場合、対人関係における心理的な癒着や、補償行為の影響も考えられるので要注意ですね。

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周囲が依存的になりすぎてしまう

頼られる人になることは素晴らしいですが、あまりに頼りになりすぎることが、結果的に周囲の依存を引き出してしまう場合も考えられます。

これは、頼りになる人を頼るようになる周囲の「内発的動機付け」が低下してしまうことによって引き起こされることだと考えらることもできますね。

「内発的動機付け」とは、物事や仕事に対する興味や関心、そこから生まれるやりがいや達成感など、自分自身の内からなる動機付けのことです。

行動をすること自体が目的の動機づけなので、進んで長く続けられるというメリットがあります。

人を頼りにすることは悪いことではありません。

が、人を頼りにするあまり「内発的動機づけ」によって行動しなくなる人も出てくることは注意したいところかもしれませんね。

頼られる人になるには

では、実際に頼られる人になるにはどのようにしたらよいのかについて、具体的に解説します。

人の気持ち・話はよく聞くように心がける

相手の話をよく聞き、共感する意識を持ち、共感力を養うといいですね。

自身のスキル・問題解決能力の向上

自己研鑽し、自身のスキルを高めたり、様々な問題に対して冷静に分析し、適切な解決策を提示できるようになりましょう。

信頼関係の構築

頼られる人は、いわば裏切らない人なのです。

これは「期待を裏切らない」という意味ではなく「相手に誠実に接すること」「自分の利益のためだけに他者を利用しないこと」「約束を守ること」を意味します。

これらは「Integrity(インティグリティ)」と呼ばれるものですね。

頼られる人になることを考えるなら、人や仕事に対しての誠実さを持つようにを心がけましょう。

ストレスケアを欠かさない

自身の感情的な安定を図るには、自分自身のストレスケアやメンタルケアにも心を配ってみてください。

ストレスや溜め込んだ感情を我慢しているだけでは、いつか疲れ果てたり、感情が爆発することもあります。

特に「忍耐と我慢の違い」を理解して、適切な相談相手を見つけたり、軽い運動や気分転換を図る時間などを作ることがおすすめです。

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まとめ

人に頼られる人は、単に頼まれやすいというだけでなく、周囲の人から信頼され、尊敬される存在であると言えるでしょう。

頼られる人になるためには、コミュニケーション能力や問題解決能力を高め、信頼関係を築くことが重要です。

今回のコラムが、皆さんの信頼構築の一助になれば幸いです。

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