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優等生キャラの恋愛傾向と対策を考えてみると、意外なことが見えてくる。
今回は「優等生キャラと恋愛」についてのお話です。
優等生キャラさんって、いわゆる真面目な人というだけでなく、社会的にも成功していたり、しっかりキャリアを積んでいる人もいて、恋愛や結婚相手としては
「優良物件」
として捉えられることが多いのではないかな、と思います。
実際、僕のもとにも「優等生キャラの彼・彼女」との関係にまつわるご相談も届いております。
ただ、優等生キャラの特性ゆえに、「嫌なことは嫌」とはっきりしている人も少なくなくて、そのあたりが恋愛や結婚生活のトラブルのもとになっていることも少なくないようなんですね。
だから、僕もカウンセリングの中で
「その彼って(彼女さんって)優等生キャラの傾向がありそうね」
「もしそうであれば、こんな風に接してみてもいいかもしれません(一度試して見る方法もありますよ)」
といったお話をさせていただくことがあるんです。
そこで、今日は「優等生キャラ」の解説と、優等生キャラの恋愛傾向とその対策について考えてみたいと思います。
では、よろしければどうぞ。
優等生キャラの恋愛パターン
ではまず、優等生キャラの恋愛パターンについて考察していきます。
が、まずお伝えしたいことがあります。
このコラムでの「優等生」とは、「何でもできるすごい人」という意味ではないんですよ。
ここでの「優等生」とは
「できることに関しては興味を持ち前向きに取り組むけれど、できない(できそうにない)ことは一切手をつけない人」
のことを指します。
優等生という言葉のそもそもの定義は別にして
いわゆる優等生キャラさんが最も恐れていることが「失敗」であり「できないこと」だ、という話なのです。
そもそも「優等生キャラ」でいつづけることを考えるなら
自分自身も、そして周囲からも「できる人」「きちんと何事もこなす人」でいる必要がありますよね。
逆に言えば、できない人であることは、優等生キャラにとってデメリットなんです。
もちろん、それが勉強などであれば、苦手な科目もコツコツ取り組むことで克服できるかもしれません。
ただ、そうであったとしても「苦手なことにチャレンジして失敗する」ということを怖れる人が少なくないんです。
また、この失敗などを怖れる傾向は、対人関係、特に恋愛や結婚となってくると、更に色濃くなることが多いようなんです。
僕の経験上、そう強く感じます。
例えば、うまくできないことや失敗しそうなことと向き合わず、徹底的に避けようとする、なんてことが起こるのです。
優等生キャラさんが恋愛中に取る行動、その具体例
例えば、優等生キャラの彼に、彼女さんが「今度私の友達と一緒に食事しようよ」と提案したとする。
ただ、その彼は対人関係で失敗したくないし、誰からも「優等生でいい人だよねと思われるキャラを維持することで愛されている」と思い込んでいるとしましょう。
すると
「え、友達と食事?俺はいいわ」
なんて、詳しい理由も告げずに断ってくる、なんてケースがありますね。
他にも、彼女さんが彼に何かしらお願いごとや旅行や遊びに行く提案をしたとしても、その内容が彼にとって苦手なことであったとしたら
彼は「そんなことしたくない(かな)」とバッサリ断ってくる
なんてことも起こるのです。
その断り方は「あなたのお願いに興味がないよー」という反応であることも少なくないんです。
だから、断られたほうが「なんか酷くない?」と思ってしまうこともしばしば起こるようですよ。
場合によっては「そんなにこちらのお願いが嫌なの?」「私(俺)のことに興味がないの?」と思い、まぁ気持ちが冷めてしまうことも有り得る話でしてね。
その結果、悲しい思いを抱えたり、別れる別れないの話になったり、なんてこともあるわけでして。
優等生キャラは「失敗やできないことを許可できない」のです
もし優等生キャラの課題があるとしたら
「失敗やできないを自分に許可できない部分にある」と考えられますね。
誰にだって多かれ少なかれ、苦手なこと、できないことがあるもので、それ自体が問題ではないわけですよ。
ただ、優等生キャラを維持しようと思えば、失敗やできないことから遠ざかるメリットは大きくなるわけですね。
なので、「恋愛自体から遠ざかる優等生キャラさん」もいて・・・
この場合、お付き合いしたくともなかなかの難攻不落な感じを醸し出すのですよね(^^;
「もし誰かと付き合って失敗するとしたら、それはマジで勘弁」。
これは失恋したくないなどの「ハートブレイクへの怖れ」とは限らず
「そもそも関係がうまくいかなくなること自体が嫌だ」と考えている場合も多いわけです。
だから、そう簡単に人を好きになろうともしないし、恋愛も積極的にならないし、いくら好きって言われてもカンタンには心を許さない、みたいな人もいます。
そんな優等生キャラさんほど
「なんか恋愛ってつかれるし」「そういう気分じゃないし」
と言うことがあるわけですよね。
その言葉を真正面から捉えたら「今までの恋愛で辛いことがあったのかな?」となるのですが
実際は「失敗やできないことから遠ざかりたい、だった」というケースもないわけじゃないのです。
むしろ、そのようなご相談をお受けすることのほうが多いかもなぁ・・・。
優等生キャラの美点は「できることに関しては積極的に取り組むこと」
なお、優等生キャラの美点は
「できることに関しては知識も深いし、積極的に取り組む」
という部分にあるといえます。
優等生キャラさんの嫌なことをお願いしても突っぱねられますが
得意なことをお願いするとちゃんと取り組んでくれることが多いです(関係性が悪化していない場合に限る)。
だから、相手が得意そうなことからお願いして関係性を作り始めるといい、ってことになるんですよね。
ただ、もうみなさんもお気づきでしょう。
そうです。
「もし、私が恋愛が苦手な優等生キャラさんを好きになったとしたら、どうしたらいいのよ?」
という疑問が残りますよね。
今日はこの話を最後に付け加えてコラムを終わりたいと思います。
優等生キャラは「自分で失敗を許せない」という部分に着目する
もし、優等生キャラさんとの関係を深めたいなら
「相手は自分で失敗を許せない傾向がある」
という部分に着目するといいんです。
こちらから優等生キャラさんに関わるときに
相手の得意なことばかり押すのではなく
相手の困っていることやできないことを許す姿勢を見せて受け入れあげるといいんです。
*
ここでそもそも論を書くって、自分でもどうかと思うのですが
一口に「優等生キャラ」といっても
それがいわゆる「仮面」のようなものである場合と
そもそもの気質のようなものである場合とが考えられるんですね。
優等生キャラの「仮面」は、生きていく上で必要だと思って身に着けた役割のようなもの。
そもそもの気質のようなものであれば、これは変えることがかなり難しいものになります。
つまり、こちらから優等生キャラさんの困っていることやできないことを許す姿勢を見せるということは
仮面を被っている優等生キャラさんにとっては、本来の自分を取り戻す関係性を得ることになり。
そもそもの気質のような部分から優等生キャラになっている場合が、本来の自分を受け入れてくれる人との関係を得ることになる。
まぁざっくりとですが、そんな感じになるんです。
つまり
「お互いの良さを活かして、お互いの弱い部分は認め合おうよ」
とおおらかに振る舞っていくことで
優等生キャラさんが
「他の誰でもないあなたの前だけで素直になれる」
なんてことも起こり得る話なんですねぇ。
優等生キャラと関わるなら、自分自身もおおらかに受け止めておきましょう
よって、優等生キャラさんとの関わりは
「失敗を許せる意識と包容力が試される」
そんな場合が少なくないかな、と僕は思いますね。
例えば、恋愛や結婚生活を続けていこうとすると
ときには、細かい不安や恐れに気を取られてしまうことがありますね。
それは誰にだって起こり得ることなのかもしれませんし、それ自体が問題だとまで言えないんです。
が、パートナーの前で不安を抱えたまま過ごすということには、一定のデメリットがあるわけです。
それは
「私の不安はパートナーや好きな人がいることで生じる」
という状況を作り続けてしまうこと、そのものなんです。
*
たしかに好きな人を接することは怖いことですが、しかし幸せなことでもありますよね。
この怖れと幸せ
どちらを選択できる自分になっておくか
って結構重要な選択なんですよ。
なので、僕から
「まずあなた自身が失敗やできないことがある自分を嫌わずに、おおらかに自分を受け入れておかれるほうがいいかもしれませんよ」
といったサポートをご提供させていただくことも稀ではないんですよね。
あなた自身が自分におおらかになり、かつ、好きな人にもおおらかになることは、恋愛や結婚生活においては重要なことかもしれませんね。
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