ほぼ30代女性の失恋はショックが大きいことも
彼も私も30代。結婚を視野に入れたお付き合いだったからこそ、失恋がつらいんです。
彼も私の年齢を知っていたはずなのに。男性ってそこまで女性のことを気にしないんでしょうか?
どうしてこのタイミングで別れることに、と思うと胸が締め付けられる思いがします。
もう恋愛も結婚もできないんじゃないかと絶望的な気持ちになります・・・。
僕が「ほぼ30代」と呼ぶ(27歳〜40歳前後)の女性の失恋は、とかく精神的なダメージが大きくなることも多いようです。
ここでは「かつての失恋の意味が今までと異なってくる」とだけ書いておきましょうか・・・。
そんな失恋を経験すると
「またいい人がいるよ」と言い聞かせても
「きっと幸せになれる」と友だちに言われても
そんな事を言ってられないほどの「失恋の痛み」と「先々の不安」を感じるかもしれませんよね。
ということで今日は「ほぼ30代の失恋の癒やし方」についてコラムにまとめておこうと思います。
久しぶりに書く完全新作書き下ろし記事!
かつ、今までに書いたことがないような話でもありますので、よろしければご覧ください。
※もし読者の皆さんで「このテーマで書いて!」というリクエストがありましたら、このページから送ってくださいませ。
※似たテーマの記事もありますので、こちらも参考にしてみてください。今日のコラムにはない部分をフォローした記事となります。
※なお、失恋直後はめちゃめちゃつらいものですよ。そのときの過ごし方については次の記事を参考になさってくださいね。
Index
ほぼ30代女性の失恋。その立ち直る難しさをつくる心理
さて、ほぼ30代の女性の皆さんの失恋カウンセリング。
僕も今までどれぐらい担当させていただいてきたか分かりませんが、多くの方が
「立ち直る難しさ」
を感じておられることが多いようです。
また、このようにお感じになる方が多いようですね。
- 今、別れたことがつらすぎる
- 今この年齢で別れることになったことが苦しい
- 結婚や家庭を持つタイミングが遠ざかった
- 20代前半のようにすぐ恋愛できるわけじゃない・・・
だからこそ「立ち直っても幸せになれるのか?」と思っておられる方も少なくないようです。
ただ、今からお伝えする2つのことについて、少し考えてみていただきたいのです。
それが「本来、失恋の痛みはどれぐらい続くのか」と
「パートナーとの幸せに本気で向き合っていた」という事実についてです。
失恋の痛みが癒やされる期間と少し長引く理由
本来、失恋の痛みはどれぐらいの期間で癒やされるのか、といいますと
「3ヶ月〜半年、長くとも1年程度」という場合が多いです。
そもそも失恋の痛みとその回復のプロセスは
「喪失の事実」→「怒り(別れた相手を責めたくなる気持ち)」→「自分を責める気持ち」→「悲しみ」→「別れた事実を受け止められるようになる」
といった流れになると想定できるんですね。
こういった感情が湧き出てきて、一通り整うまでに「3ヶ月〜半年、長くとも1年程度」と想定できるわけです。
もちろんすべての人がこのプロセスをたどる、とは限らないのですけどね。
ただ、失恋の痛みが長引く、回復が遅れるとすると
- 「怒り(別れた相手を責めたくなる気持ち)」
- 「自分を責める気持ち」
- 「悲しみ」
このあたりの感情をうまく受け止められないときに起きやすい、といえます。
特に心優しい女性の場合、好きな人を責められず、未だ思い続けている場合もあるでしょう。
自律的な女性、責任感が強い女性は、別れた事を自分を責める理由(どうして私はあんなことを伝えてしまったのだろう、など)にしてしまうこともあると思います。
また、別れた悲しみを感じながら日々を生きることは少し難しい。だからこそ、悲しみに蓋をしてしまうこともあると思うんですね。
このあたりの感情の流れが上手く整っていないとき、失恋からの回復は少し時間がかかる、といえるかもしれません。
よって、僕のカウンセリングでは皆さんの感情を解放するアプローチを取り入れていく事がある、といえます。
パートナーとの幸せに本気で向き合っていたからこそ、回復に時間がかかる場合もある
もし「ほぼ30代女性の失恋の立ち直る難しさをつくる心理」があるとしたら
それこそ「別れた彼のことを幸せにしたい、一緒に幸せになりたいと願った気持ち」にあるではないだろうか
と僕は思います。
言い換えれば
「パートナーとの幸せに本気で向き合っていた」「ちゃんと愛せていた」
ということ。
ただ、その彼と別れに至った理由も、その「あなたの気持ち」の影響が強く出ていなかったでしょうか?
心理的に考えて、いわゆる
「立ち直ることが難しい失恋」とは
「本気で相手を愛した恋愛だった」ことに尽きるのです。
言い方はあれですが、中途半端な気持ちで恋愛をしているなら、立ち直りにもそこまで時間はかからないのです。
失恋が非常に辛く、立ち直れないと感じるのは、「私が本気だったから」その一点なのでしょうね。
ただ、辛い失恋を経験するほど、その喪失感を真正面から受け止める、つまりひどい悲しみや寂しさを感じるなんてことは難しいのです。
だから、いろんなことを考えるようになることも多いです。
なにか思考することは、ある意味感情を感じないようにする作用があることがありますからね。
そこでは「なぜこうなってしまったのか」という反省会、理由探しも行われるでしょうし、今後のことを考えて不安になることもあるのだと思うのです。
そしてそれは今必要なこと、とかく失恋のつらさから逃れる意味で、となることが多いです。
これはいいも悪いもなく、そうなってしまうものといいますかね。
無理に彼を嫌いになると立ち直りは遅くなる
だから、失恋を経験し、
一時的に彼を嫌いになることはあるでしょうが
意識的に、無理して彼を嫌いになると立ち直りは遅くなる、といえます。
むしろ無理に彼を嫌いになったり、彼との関係を否定して失恋を乗り越えようとするならば、むしろ婚期が遅れてしまう可能性も否定できない、と僕は思うのです。
もちろん嫌いにならないとやってられない、と思うぐらいつらい気持ちになることもあるでしょう。
ただ、それは
「あなたが本気で向き合った恋愛だから」
ではないでしょうか・
そういった部分を丁寧に見つめていくこともて意味がある、と僕は考えているのですね。
ほぼ30代女性の失恋の立ち直る本当の難しさ
ほぼ30代女性の失恋の立ち直る本当の難しさは
「彼を愛した私」「私の愛し方」への疑いが払拭できないことにあります。
例えば、彼と付き合うに当たり結婚を視野に入れていた場合。
おそらく彼と長く過ごすために、彼のことを優先したり、私なりにできることを彼に与えてきたことが多くなかったでしょうか。
この「私が彼に与えてきたこと」が、結局別れに至ってしまったという事実によって価値を失ってしまっていることが、立ち直る難しさを作っているんです。
確かに「彼と別れた」ということの痛みもつらいでしょう。
だから、彼に「なんなんだよてめー!」と思うことがあっても不思議ではないでしょうし、僕はそんなお気持ちも「まぁそう思いますよねぇ〜」と伺わせてもらっているところです。
ただ、その彼をいくら責めても
「なんで別れることになったのよ」と怒りを込めて文句を言っても
おそらく多くの方が
「その彼を本気で嫌いになるなんて無理なんだろうな」
と僕は思うのです。
結局、彼への気持ちを残したまま、でも、前に進まなきゃいけない私。
そう考えるだけで、まぁ胸が締め付けられませんか?
ただ、そこで感じる苦しみの正体は
「私が彼に与えてきたことが、結局別れに至ってしまったという事実」
つまり、「私の愛への疑い」なのです。
これってほぼ「私自身への疑い」と言い換えてもいいかもしれません。
ここが覆らない限り、本当の意味で失恋から立ち直ることは難しいのだろうなぁ、と僕は思うのですね。
私の愛への疑いを抱えていると
この疑いを抱えた状態で次の恋に向かうと、また同じ愛し方を試すことにもなりかねないからですね。
なぜなら「自分の愛し方で幸せになることができれば、自分の愛し方への疑いを手放せる」と考えるから、なのですけども。
ただ、その疑いは
私の愛し方を貫いたとしても
どれだけ私の愛し方が素晴らしいものであったとしても
心のどこかに残ってしまうもののようです。
むしろ、一度自分が抱えた疑いがある限り
自分の愛し方以外の方法で幸せになることが難しくなるというデメリットも残っちゃう可能性があるのですよ。
ちょっと難しい話なんですけどね。
いわば「愛し方にこだわってしまうと幸せが感じられなくなる」
そんなイメージだと思ってください。
ほぼ30代女性の失恋の立ち直り方
もし、「ほぼ30代女性の失恋の立ち直り方」を僕がご提案するならば
次の3つの点について徹底的にカウンセリングで癒やしていただきたいと思っています。
- 彼を好きになり、お互いの幸せを考えた自分を認めること
- 自分の愛し方にこだわりすぎていなかったかを見つめ直すこと
- 自分の幸せを考えていたかを見つめ直すこと
彼を好きになり、お互いの幸せを考えていた自分を認めること
まずは、彼を好きになり、お互いの幸せを考えていた自分を認めることをオススメします。
あなたが本気になった人ならば、その人のことを無理に嫌いになる必要はないですよ。
そして、その彼を好きになった自分も責めたり否定する必要なんてないのです。
大いに認めて、その気持ちを大事にしてほしいのです。
失恋からの回復で最も意味がない方法こそ「無理に嫌いになること」。
だから、別れた彼に恨みつらみも出るかもしれないし、辛く当たりたくなる気持ちも出てくるでしょう。
そんな気持ちを丁寧に丁寧に洗い流していくことがおすすめなのです。
自分の愛し方にこだわりすぎていなかったか見つめ直すこと
さて、僕は先の段落でこう書いていますよね。
その彼と別れに至った理由も、その「あなたの気持ちの影響」が強く出ていなかったでしょうか?
実は多くの「結婚を視野に入れた関係が破局となるケース」ほど
お互いの価値観の衝突が別れる理由になっていることが非常に多いのです。
これを僕たちの心理学では「パワーストラグル(主導権争い)」と呼んでいます。
これは
「お互いに良かれと思うことを持ち寄った結果、相手の気持ちと競争することになり、二人の関係が愛し合うものではなく争うものに変わってしまった」
ということを意味しています。
多くのほぼ30代女性が結婚を視野に入れた恋愛をするとき。
やはり彼をガチで愛そうと全力で向き合っている人が多いんです。
ただ、そのあなたの気持ちを、彼に受け取らせよう、理解させようとしすぎていなかったでしょうか?
もしくは、あなたが自分の気持ちを抑えて、相手のペースに合わせすぎていなかったでしょうか?
もし、そんな事実があるなら、この点を修正しておくほうがいいのでしょうね。
なぜならば、あなたはもっとあなたを愛する人にその身と心を委ねていいからです。
あなたを本気で愛する人がいるなら、その人もまた、あなたの気持ちに似た思いを抱くはずだからです。
そこを受け取れるあなたになっておいてほしいのです。じゃないと同じ失敗をしてしまうのですよ。
自分の幸せを考えていたかを見つめ直すこと
もしあなたが結婚を視野に入れた本気の恋愛をしていたならば。
そのとき「あなた自身の幸せ」を考え、大切にしていたでしょうか?
カウンセリングの現場にいますと、ときどき
「結婚を望むあまり、自分の幸せを譲ってでも二人の関係を進めようとしていた女性」
とお会いすることがあります。
これは避けるべき行動です。そのお気持ちがダメとはいいませんが、それではあなたが幸せになれないし、彼の存在意義が薄れてしまうのです。
もちろん、理想ばかり追いかける夢見る夢子ちゃんが良い結婚ができるとは僕も思いませんよ。
しかし、いくら結婚や未来の幸せを手にしたいからといって
あなたが自分の幸せを妥協してしまうなら、それこそお互いに幸せになりきれない関係になってしまうのです。
ほぼ30代女性の失恋が立ち直りにくい理由もここにあって
「ここまで相手の気持ちを優先したのに、どうして別れることに・・・」
そう思えば思うほど、失恋が痛みや絶望に変わってしまうのです。
しかし、「私だって望む幸せがある!」と主体的に考えられているなら、たとえ別れることになっても、お互いの違いを認め合い、手放すことができるのですね。
だから、彼のためにも、あなたのためにも
「あなたが本当に望む幸せ」
そこはしっかり考えて、優先していただきたいのです。
最後に
失恋のツラさを乗り越えるプロセスは、正直簡単ではありません。
好きになった彼を責める時期もあれば、好きな人を愛し抜けなかった自分の失望する時期もありますからね。
しかし、一生続く感情がないように、必ずそのあなたの苦しさ、つらさには終わりが来ますよ。
そのときに
「私がどんな自分で、どんな幸せを望む自分になっているのか」
それが、あなたの幸せや未来を決めると行っても過言ではありません。
今の失望から何を学び、どう幸せな未来につなげるのか?
僕はそれを考えさせていただくのが嬉しくてしかたがない人間なんですね(^^;
あなたはどうやってこの失恋から立ち直りますか?
そして、どんな幸せな未来を望みますか?
そんな幸せを望むあなたの、ウザいぐらい理屈をこねるサポーターでいたいと、いつも思っているところでございますm(_ _)m
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