「私の彼、キリギリスっぽいなって思ったんですよ」
あるお客様の名言から生まれた以前のコラムの続編です。
***
そう感じさせるキリギリス男。
意外と、このキリギリス男は頑固だ、というお声も伺います。
こっちの水は甘いよ(それはホタルだ)ではないですが、二人にいろんな事があっても「愛してあげるわよ」と構えている女性の想いを、まるで気づかないかのように自分の世界だけで生きているキリギリス男。
だからめっちゃ傷つくわ!という皆さんのお声はごもっとも、とお聞きしているわけですが。
今日は、そんな皆様からよく頂く疑問にお答えしようと思うわけです。
『どうしてキリギリス男は頑固なの?』
実はですね、このタイプの男性は「自分が安心できる場所」をすでに持っていることが多いのです。
もちろんそれが真実、その男性を安心させる要素なのか?をココロの面で見つめると、意外と微妙なことも多いんですけども、その男性にとっては、安心できる自分の置き所があると感じている。
例えば、家。
一人暮らしという場であったり、家族・実家という要素もそれに当たります。
例えば、仕事。
仕事場に安心感を感じている男性は、そこから出ようとしないこともあります。
例えば、時間。
一人で過ごす時間と、誰かとともに過ごす時間では、その意味は違うのですが、一人で過ごす時間に安心・安全を感じていると、その時間を手放そうとはしません。
そもそも彼はキリギリスなのであれば、ぶっちゃけ「何か自分を支えるもの」がないと生きていけない部分があるとも言えるのです。
自分で自らのライププランを作るわけでもなく、自分はこうありたいという夢に向かって生きているようでもない。
この部分が女性の皆さんに「現実見てないな」と感じさせる理由になっていることも多い、と僕は見ています。
・・・こう書くとなんだか美化している気がしないでもないですが、「今を生きればそれでいい」と思っているフシがある。
ただ、その彼の生き方を支える何かが、すでに彼のそばにはあるのです。
なので、その彼は頑固であり、どこか「自分を変える」ということに後ろ向きなのですね。
そして、もし彼との関係が拗れているという事実があるなら。
あなたがそこで戦い葛藤するハメになるのは、彼ではなく、「今の彼を支えるもの」なのです。
彼が一人になりたがる人ならば、彼が「一人になれる場所」と戦うハメになるのです。
彼が私より家族の元で生きようとするならば、あなたはその「家族」と葛藤するハメになるのです。
それは今の彼が大切にしているもの。
だから、あなたが戦い・葛藤を持つと、あなたは今の彼の支えを否定することになりかねないんです。
なので、お互いに分かり合えない・喧嘩になってしまう、というケースは非常に多いようです。
ここ、ホント大切な考え方です。
しかし、カウンセリングでお話を聞かせていただくと、どうも私を選んでほしいがゆえに、そんなつもりはなくとも、つい彼を追い込んでしまう方がいます。
それは確かに致し方ないことかもしれないな、と思うんです。
ただその発想は「彼の支えになるものを無くしたら、私の方に来るのではないか」なので、ある意味怖れを使ったコントロール・別名「水攻め」とも言えるわけですよ。
今の彼にとっての「生きるエネルギー補給路」を絶ってしまえばいい、ですからね。
それぐらい「彼に向き合ってほしい」と思われるからなのかもしれませんけれど・・・
でも、あなたはきっと男性に向き合ってもらうにふさわしい女性だ、と僕は思うのですけれどねぇ・・・あれ?
で、よーく考えてください。
そもそも彼がキリギリスなら、その居場所を失えば、どうこれから過ごしていけばいいのだろう・・・ぐらいの不安を感じても不思議ではないと思いません?
だから、彼が今の生き方に更にしがみつき、あなたの方に向かなくなるわけですよね。
その時、あなたの不安に彼の意識は届かないのです。
むしろ『俺が悪いんだよな・・・』と自己完結していることが多い。
これがキリギリス男性があなたに懐かない理由、になっていることが意外と多いのです。
前回のコラムでも書きましたが。
えーそんな男はイヤだ・・・と思われるなら、ホント僕はおすすめはしないです。
しかし、もしあなたのハートに火がついていて、キリギリスだってわかってるけど好きなの!とお感じならば、そのお気持ちは大切にしたいと思うわけです。
だとすれば、ここでの攻略法は『敵に塩を送る』です。
彼の大切にしているものを、大切にしてあげてください。
すると、彼にとってあなたは味方になります。そこからお願い戦略を使ってみてください。
とはいえ・・・
彼は私を選んでいないように思う。
彼は自分の生き方を変えようとしないと思う。
そう感じるなら、もちろん別れを考えるものだとも思うのです。
が、それでも今の彼の関係に後悔を残したくないなら
しょうがない、どうやら私のほうが生きる力も、愛する力も強いらしい。
そう思ってみること。
あなたが自分をを必要以上に責めないことです。
下手に依存側に回って気持ちを理解してもらおうとすると、更に傷つくかも?なのです。
そもそも彼はキリギリス。
でもね、あなたと付き合いたいと思ったなら、彼なりに何か考えていることがある、ということです。
だから、あなたの不安より「だったらなんなの?」ぐらいの勢いであなたがこの二人の関係を信頼してみてください。
少なくとも、私の思いに自信を持って、ちゃんと相手に気持ちを伝えると、どこかあなたに恋愛に主導権が回ってくることもありますしね。
ま、それであなたの気持ちが覚めたなら、それはそれってことで?
あれ???
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。