恋愛と男性心理

妻・彼女と全く関わろうとしない男性心理 〜不干渉なパートナーという視点から〜

妻・彼女と全く関わろうとしない「不干渉な男性心理」

私、幸せなはずなんです。

子供にも恵まれていますし、夫は優しいし理解もあるし真面目だし(人としては)申し分ない人だと思うんです。

でも、幸せではないんです。

夫は私と関わろうとしないんです。

そんな切なすぎるご夫婦や恋愛のご相談って、意外と多いんですよね。

いわば「夫はいい人だけど、あまりに寂しすぎる」

そんなお話も伺うこともありますね。

もちろん「幸せなはずなのに幸せじゃない」と感じることが、常にパートナーの問題だというわけではありません。

お互いの価値観や関係性の問題もあります。

自分自身の幸せの感じ方の問題、愛情の与え方、受け取り方の問題など、見つめるべき点はたくさんあります。

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が、確かに「パートナーがあんまりにも関わってくれないことがつらすぎる」というお話もあるわけですね。

だから

別の男性とフリンしたとか
元カレに呼び出されて会いに行っちゃったとか
別れて一人になったほうが楽なんじゃないかと考え続けている

となんてことが起きる場合もあるのでしょう。

ということで、今日は

「不干渉・人に干渉しないけど、関わりもしない男性心理」

の話をサクッとまとめたいと思っております。

なお、今日の話は

「寂しがる方が悪い」「不干渉な男が悪い」などと

どちらかを糾弾するためのものではなく

「こんな人もいるねん」
「こんな風に考えると絆を取り戻せるかもしれませんねん」

という風にお役立てていただくために参考にしていただければと思います。

「不干渉な夫・彼」の2つの心理

不干渉な夫と向き合う妻

好きな人でも関わらない。
結婚していてもパートナーを抱かない。
愛する人のそばにいたいともそんなに思わない。

そんな「不干渉な態度」と取り続ける人がいます。

ただ、そんな態度を取る人って、自分が相手を傷つけているとか、悪いことをしているは思っていない可能性があるんですよ。

多少寂しい思いをさせているな、とか、ムリをさせているな、と感じている可能性はありますが

「そこまで苦しめていたとは」と後になって理解される方も少なくないようです。

それぐらい「悪気なく不干渉である人」がいるのです。(むしろ悪気があるなら、それこそ問題ですわねぇ)

では、どうしたらそんな不干渉男子が成立するのか、その理由を2つほどお話をしていきましょう。

関わることの意味がわからない

第一に「積極的に人と関わることの意味がよくわかっていない」という場合。

この背景として考えられるのは「自立の家族」です。

人との関係性は、できるかぎり不干渉である方がいい。

そうお感じの方のお話を伺うと

「そもそも家族がバラバラだった」
「家族はいたけどそれぞれの生き方を模索していた」というケースも多いものです。

家族が家族としての一体感を持っていたわけではなく

例えば、「父は父の生き方」「母は母の生き方」「子供は子供の生き方」ばかり見ているだけ。

どこか、家族の絆やつながり、関わり合いが薄かった。

そんな過去をお持ちの方もいらっしゃるのです。

すると

「人はそれぞれの生き方がある。互いに干渉して邪魔することなく生きることがいいことだ」

と思うようになる人もいるのですね。

この感覚は、やはり恋愛や結婚生活の中に持ち込まれることが多く

「ね、僕は僕、君は君の好きにしていけばいいじゃん?それがいいでしょ?」

と考えるようになることもあるわけですね。

「え?それって寂しくないの?」とお感じの方もいるかもしれませんが

そのご本人からすればそれが当たり前なので、疑問にも思わないことも少なくないようですよ。

だから、パートナーや子供があなたを求めて大変寂しい思いをしている、と理解できないわけです。

それぐらい、一人で生きていることが当たり前すぎるわけですね。

関わり合うとニーズが漏れるので仙人化しようとしている

これは

「人と関わると自分のニーズ(要求・怒り・不満・暴力性など)が漏れるので、人に近寄らないようにしている」

というケースです。

このパターンは父親との葛藤が強い男性に見られる傾向があります。

要は「父親が暴君的存在だった(少なくともそんな風に彼からは見えていた)」という話ですね。

すると、その父の子である彼は「男である自分の価値や存在感」の一部に、「暴君的父親」のイメージを取り込んでしまうことがあります。

彼は彼であって父親とは違う存在なのですが

しかし心の中に「暴君な自分」が色濃く存在することになるんです。

しかし、オトナになった彼が、未だ父を理解できていない、許せていない、あんな自分になるもんか!と固い決意を持っているとすると。

彼の中にいる「暴君な自分」を受け入れたり、扱い切ることもできず、自分の中で封じ込める必要が出てくるのです。

そこで登場するのが「仙人のような自分になろう」という意識なのです。

要は多くを求めず、人とも関わらず、といった態度を取るわけですな。

これはとても悲しい話でもあるのですが、しかしその分、このタイプの彼は優しくなるのです。

だから意外と女性からモテます。人は罪悪感の数だけ優しくなりますからね。

ただ、人と関わること、人に関心を持つことが苦手なので、女性からフラれてしまう可能性も否定できないと言えます。

よって、さらに女性に対する積極性を持てず、悪意はないけど女性を放置するような態度を取る人が出てくるというわけです。

妻・彼女と関わろうとしない男性とどう関わるか

こういったご相談を伺う時、僕がまずお伝えすること。

「あなたがそのパートナーさんを選んだ理由ってなんでしょうね」

別に奥さんや彼女さんを責めたいわけでも追い込みたいわけでもないんですよ。

しかし、関わり合うことが少ないパートナーを選んでいるということは

「あなた自身もどこか距離感のある関係に安心感を感じていた」

という可能性も否定できないことが多いようです。

もちろん、そこのある事情は、人それぞれなのだと思うのですけどね。

例えば

「異性に嫌われることを怖れていた」
「男の人が怖かった」
「自分の内面に気づかれることを怖れていた」なんて感じで。

だからこういったご相談を伺う時ほど

あなたの心のあり方を整えたり、自分を見つめ直したり。

ときには、自己価値、自己肯定感を高めるプロセスを進めることってとても大切にしています。

まずはそこから、です。

関わること・ふれあうことの喜びを伝えていきましょう

その上での話。

このような不干渉な態度を取る男性って、関わることの喜び、触れ合うことの安心感を感じた機会が少ないのかもしれませんよ。

特に「関わりがなくても、それでも生きてこれた」という経験は

関わることの喜び、触れ合うことの意味や価値に対する疑問となるものです。

だから、彼は「あなたと関わりたくない」ではなく

そもそも「関わらないことで彼なりのあなたへの思いを伝えている」可能性が否定できないのです。

ね、不思議ですよね。そんなことってありえるの?って思いますよね。

とにかく分かりにくいですけどね。

ただ、例えば、自分の中の暴君な自分を抑え込んでいる男性がいるとしたら。

それは自分のためでもありながら、家族やパートナーのためにもなっていますよね。

干渉しないことがいいことだと思っているなら、それも家族やパートナーのためになっていますよね。

まずそこを否定しないことです。

その上で、「関わること・ふれあうことの喜びを伝える」

そんな視点で関わって見てください。

ある意味相手は「関わること、愛し合うこと」に関しては、まっさらな心をもっているやもしれません。

経験が少ないのであれば、ただ知らないだけだ、とも言えるのです。

最後に

確かにパートナーと関わり合えないことは辛いことです。

悲しいし、寂しいし、不安を感じることもあると思うんです。

まずはそんな気持ちを我慢せず、誰かに話す、相談できるといいですね。

ただ、もしあなたのパートナーが関わりについて分からないタイプなのであれば、

そこまであまり悲観的にならなくてもいいのかもしれない、かな。

少なくとも、あなたが女性としての自信を失う必要もないんですよね。

また、私達にとって親密感や受け容れ合うことで感じる喜びは大きなもの。

そういった関係性を新しく作ってくこともまた喜びかもしれませんよね。

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