私の彼はなかなか謝らないんです。
普段はいい人なんだけど、たまに喧嘩すると決して謝るということがなくて。(無視をするか、言い訳するんです)
私は自分に非があるなと思うと謝るんですが、彼はなかなか非を認めません。
そんなに自分が可愛いの?といつも思うんですけど。
謝れない人(男性)の心理を教えていただければ嬉しいです。
例えば、ケンカしたとき、約束を守ってもらえなかったときなど、明らかに男性の方にも非がある場合でも「謝らない人」がいますね。
一言「ごめん」と言ってくれれば丸く収まるのに謝らない。
その頑なな態度に驚いたり、呆れ返ってしまう女性も多いのはないでしょうか。
そこで今回は「なぜその男性は謝れないのか」その理由を解説していきます。
より良い対人関係を育むために参考にしてみてくださいね。
Index
彼が謝らない理由
まずは男性が謝らない理由について、代表的なものを列挙していきます。
読んでいて若干イラっとされることもあるかもしれませんが、よろしければご覧ください。
感情の否認が強い
これはいわゆる「否認が強い男性」に多いパターンです。
個人的には「否認系男子」と読んでいますが、この否認系男子はありとあらゆる
「感じていて都合の悪い感情を否認する」
そんな防衛パターン(心の癖)を持っていることが多いです。
また、感情を否認するということは、自ら認めない、というわけですから
人によっては他責(相手の責任にする)とうパターンを持つ人もいます。
これは罪悪感だけでなく、好き、恥ずかしい、嬉しい、といった感情に対しても同じことが言えます。
自分が感じたくない感情を避ける癖がついているのですね。
だから、自分が悪いと感じることも素直に謝ることはよほどのことがない限り「ない」といえます。
僕もできる限り、人のことを否定的に捉えたくはないのです。また、読んでいて悲しい事実かもしれません。
が、このタイプの男性に非を認めさせようとしたり、こちらから善意で接しても、なかなか謝ることはないと言えます。
つまり、否認系男子と付き合いたいなら、その男性が「変わりたい」と願うタイミングを待てるか、もしくは「この人はそういう人」と受け入れることが求められる場合が多いです。
もちろん「それは難しいわ」「私には無理」と思われるなら、それも自然な気持ちなのですよね。
謝り方がわからない
「実は、謝りたい気持ちはあるけれど、経験がなさすぎて謝り方がわからない」
そんな男性もいらっしゃいます。
『謝る』ということも一つのコミュニケーションと見れば、謝ることもまた経験によって磨かれる、ということなのです。
だから、自ら謝った経験が少なかったり、比較的人に恵まれた環境で過ごし、謝る機会がなかった男性ほど
「本当は謝りたいけど、どうすれば?」
なんて疑問を抱えていらっしゃる方もいるのです。
そもそも罪の意識が強すぎる
そもそも罪の意識が強すぎる人もなかなか謝れません。
これは「悪いと思っていない」のではなく
「いつもどこかで『自分が悪い』と感じているので、『目の前で起きた自分に非がある出来事』に対してうまく対応できなくなってしまう」
そんな状態だと思ってください。
罪悪感が強いといえばそうなりますし、「今から謝っても許してもらえない」と思うほどの罪悪感を抱えているとも言えます。
このタイプは半ば自暴自棄になって「もうどうもでいいわ」といった態度に出ることもありますね。
優等生気質である
普段から優等生気質の方も、なかなか謝ろうとしないことがあります。
ここでの「優等生」とは、
できることには興味があるが、できないことには興味を一切持たない、そんな考え方を持っている人のことを指します。
(いつもは優等生でいなければならないといった使命感やプライドを持った人という意味ではないので、誤解しないでくださいね。)
だから、失敗や自分に非があることを認めたくないし、そもそもできないことに興味関心を持ちたくない、といった態度を取ることがあるのです。
このタイプの男性は「失敗に慣れていない」のです。
だから謝れないし、そもそも謝るようなことをしないように気をつけて生きてきた、なんて人も多いのです。
許されたいという期待が強い
そもそも「人に謝る行為」と「許される行為」は別物です。
謝ることは、人に許されるためになされることではなく、自分の誠意や謝罪の気持ちを相手に伝える(与える)行為。
許すか許さないかは、相手が決めることなんですよね。
言い換えるなら、罪悪感を受け入れても自分が崩れない男性は、素直に謝れるのです。
しかし、罪悪感を受け入れると自分が崩れてしまいそうになる男性は、なかなか謝ろうとしない傾向があると言えます。
言い換えるなら、「心の成熟度合い」「自我の成長度合い」によって変わって来るとも言えそうです。
例えば
「人に悪く思われたくない」「恨まれたくない」といった「許されたい気持ちが強い人」。
もちろんそんな方々が悪い人であるとは決していえないのですが
つい、許されないと自分が崩れてしまいそうになるので
「せっかく謝ったんだから許してくれてもいいのに」といった被害者意識を抱える方もいるわけです。
このような「許されたいという期待が強い人」は「許してくれるんだったら謝るけど」という態度を取やすい、という意味で素直に謝らないかもしれません。
なので、このタイプも自暴自棄になって「もうどうもでいいわ」といった態度に出ることがあります。
今の関係に信頼がなさすぎる
これは男性の問題と言うより、関係性の問題ですね。
例えば、今ある関係性に信頼を感じられない場合、謝らない人が出てくるという話です。
いわばお互いに「味方同士だ」「支え合う関係にある」といった認識を持てずにいるので
「自分が謝ったところで意味があるのか?」
「謝ったって一方的に責められるなら謝りたくないわ」
などと感じてしまうわけです。
また、信頼関係がないならば「謝っても謝っても誤解されるだろう」と想像しやすくなりますよね。
だから謝らない、いや、正確には「謝ったって無駄」と考える人がいるというわけです。
男性と女性によって違う「謝ることの意味」
また、多くの場合、男性と女性によって謝ることに対する意味付けが異なっている場合があります。
この意味付けの違いで「謝れない」「どうして素直に謝れないの!」というケンカが生じることがありますね。
多くの女性にとっての「謝ること」は
「相手への謝罪」という意味だけでなく
「相手を思いやる、相手のことを考える」と解釈することが多いようです。
謝ることも一つのコミュニケーションであると認識している人が多いとも言えそうですよ。
だから、ちゃんと謝れる女性はもちろん、ちゃんと謝る勇気を持っている男性が「謝らない男性」を見ると
「そんなに自分のことがかわいいの?」
「人のこと(私のこと)はどうでもいいんだ」
と感じやすくなる傾向があると言えそう。
一方、比較的多くの男性にとっての「謝ること」は、
「謝罪の意を伝えること」だけでなく、「自分の罪悪感を受け入れて認めること」と解釈する人が多いです。
この「自分の罪悪感(心の弱い部分)を認めること」が苦手な男性ほど、謝ることが難しくなる傾向があります。
つまり、心が強い男性とは、攻撃的な男性なのではなく
打たれ強い男性、寛容さを持つ男性、そして嫌な感情を引き受けることができる男性
つまり、謝れる男性、ということなんですよ。
謝らない彼と上手に接する方法
さて、最後に「謝らない彼にどう接したら謝るようになるのか」という話をまとめますね。
ここでは、その彼が「謝れないタイプ」なのか。
それとも「謝らないタイプ」なのか。
その違いで接し方は変わってくると僕は考えます。
「謝れない」タイプの場合:優しく諭しす・本心を伝えるなどが有効
謝れないタイプは
先に書いた
「謝り方がわからないタイプ」
「罪の意識が強すぎるタイプ」
「優等生気質タイプ」
「許されたいという期待が強いタイプ」
です。
このタイプには
「こちらから優しく諭してあげる」ことや
「こちらの本心(責める気持ちではなく、伝えたい気持ち)を伝える」と
相手が素直に謝ってくる可能性があります。
例えば、
「あなたを責めているのではないんだよ」
「こちらは〇〇と思ったんだけどね」など、優しく話していく感じ。
すると、「謝っても自分が崩れないかも」と思い、素直に謝る人が出てきたり。
「あぁ、ここは素直に謝ったほうがいい」と思える人が出てきやすいでしょうね。
感情的に「なんでこんなことしたのよ!」と言いたくなるお気持ちもわかるのですよ(^^;
ただ、「謝ることも大切なコミュニケーション」と考えるならば、質の良い会話、投げかけ、言葉の選び方を心がけてみてもいいのではないでしょうか。
*
そういう意味では、先に「自分の非を素直に謝ってみる」という方法もアリです。
謝るべきことを素直に謝る。
そんな器の大きさを相手に見せることで、相手が謝り方を学ぶなんてこともよく起きることですよ。
これは「今の関係に信頼がなさすぎる」というケースにも同じことが言えます。
「謝らない」タイプの場合:冷静に話し合ったほうが得策
この場合は交渉事に近いニュアンスになることが多いですね。
要は、冷静に話し合う、感情的な議論はしないことで、相手の考えを聞き出せたり、相手から譲歩を引き出せたりすることもあるでしょう。
が、この場合は謝る謝らないというより、落とし所を探す感じになるんじゃないでしょうか。
そういう意味では気持ちの面ではスッキリしないことも多いかもしれません。
相手のペースに振り回されないようにしましょう
最後になりますが、
謝らない彼と接するならば、あまり「相手のペースを優先しすぎないほうがいい」場合が多いです。
相手を観察したり、相手そのものを尊重することと、相手のペースを優先することは同じようで違うのです。
あなたが「相手のペースに合わせても自分がぶれない自信」がある場合は別ですが、そうではないなら、あくまであなたは誠実な態度、かつ、堂々とした態度で接してみてください。
相手の言動や感情に振り回されてしまうと、自分も感情的になってしまい、状況が悪化してしまうリスクもあるのです。
「カチンときたら、深呼吸」
そう思いながら、可能であれば、冷静に、落ち着いて向き合ってみることをおすすめします。
その方が相手の真意を確かめやすくなりますからね。
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