感情に責任を持つという考え方
あなたが感じている感情は、あくまであなたが感じているものである。
どこかあなたが出会う人や状況・環境が感じさせているもの、と理解される方もいるかもしれませんが、感じている主体はあくまで「私」なんです。
この話は僕のブログでも何度も出てくる話です。しかし、何度も出てくるということは、それぐらい重要である、ということでもあるんです。
この法則からズレると、自分自身や状況の変化は、常に「人まかせ」になってしまって、私には選択肢がなくなってしまうんです。
例えばこんな事例
『最近の彼の行動を見ていると不安、心配』
この感情って、一体誰か感じているのでしょう?
答えは、傍にいる私、ですね。
『彼が最近連絡をくれず不安だし悲しい』
この感情って、一体誰が感じているのでしょう?
答えは、私ですね。
これ、あたかも彼があなたに不安や悲しみを与えているように認識するのですが、しかしそれを感じているのは私、なんですよね。
例えば、あなたと同じ状況に置かれた人がいても、その人それぞれ感じ方が違う可能性がありますから、どうしても今あなたが感じている感情は私のもの、になるわけです。
だから、あなたの心・感情のあり方が変われば、あなたの感じ方、物の見方が変わり、状況や人に振り回されない生き方が可能になるわけですね。
とてもパワフルな心の法則ですね。
(ちなみに、昨日お答えしたこのご質問と、このご質問は、わたしにできることは何か?をお尋ねいただいているので、この法則の意味をズバリ射抜いています!素晴らしいですよね。)
だからといって自分を責める理由にしないでね
ただですね・・・。
僕のカウンセリングにお越しいただく方って、すごく情熱的で愛情が深い方が多いんです。
こう・・・なんていうんでしょう。
『あなたって、好きな男性のためなら打たれても切られても頑張っちゃって、何度も立ち上がるじゃないですか』みたいなね。
どこか「根性がある」といえばそうだし、「ストレス耐性半端ない」みたいな方が多い。
しかし、当のご本人はその逆の認識をお持ちで「私は傷つきやすい」「どこか打たれ弱い部分がある」「まだ依存的で人に甘えたい気持ちがなくならない」と思っていらっしゃるからびっくりなんですけど。
それって、「自分のことはさておき」の結果というか、「私より人を想うからこそ」なのか、心のダメージをそのままにして頑張りすぎたからかな・・・と僕は思うんですよ。そもそも人に甘えたいという気持ちがない人っているのか?とも思いますし。
だから、こういった方に僕はよくお会いするんです。
「浅野さ~ん、最近は彼(夫)とうまくいっていたんだけど、昨日急に『お前とは付き合えないかも(一緒にいられないかも)』なんて、袈裟斬りにあいました」
って、えーっ!
もう心からは血がダラダラ流れてんじゃないの?と思うのですが、ケロッと笑顔でお伝えになってくださるといいますかね。
で、「今はまだ平気なんですけど、明日も仕事だし、彼ともこのまま辛いのはマズイので、また頑張るためにカウンセリングに来ました」と。
・・・いやいや、あのね、「まだ平気」って言葉が怖いですよ。
まぁ、そう言いたくなる気持ち、わかると言えばわかるんですけど・・・。
そこにかぶせるように「傷ついたのは私だし、私の感情ですよね?」とおっしゃる。
被害者なんかになってたまるか!惨めな私になんてなるもんか!そんな強い覚悟を感じるわけです。
ただ、そういうケースに遭遇すると、なぜか僕もカウンセリングでつい熱が入ってしまうというか、すごく応援したくなっちゃうんですよね(笑)
『・・・いや、たしかにそう、その通り。
でもね・・・やっぱり痛いもんは痛いでいいし、辛いのは辛いでいいじゃないですか、カウンセリングでは特に。
被害者になることと感情を癒やすことは全く別の話なんですよ。むしろ弱音を吐かなすぎるのも毒ですからね。』
ただ、カウンセリングの中で、僕のこの話、稀に通じないケースもあって、「自分には無理だから彼を変えたい、その方法が知りたい」というお気持ちが変わらないケースもあるんですね。
そうなると、僕もなんだか申し訳ない気持ちになるんですよね。もしかすると、そう思われる方にもフィットする相談相手がいらっしゃるだろうな、と思うので、その人と出会えることをお祈りするんです。
しかし、僕のクライエントさまは、どこか必死になりすぎるぐらい「自分の感情は自分の責任だから」とお感じのようで、必要以上にいろんなものを背負われるといいますか、自分に手厳しいといいますか。
『今ある感情を、感じているのは私なら、私が変わることで選択肢が増え、周囲に良い影響を与えられるようになる』
そう考えてくださいね。あなたが元気になれば、周囲に良い影響を与えるというイメージです。
あなたが辛い気持ちを抱えたまま、また戦場に赴くためにある心の法則ではないんですよ。
ホントね。お願いします・・・。
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