はじめまして。いつも楽しくブログを読ませていただいております。
私は先日、長年お付き合いした彼とお別れしました。
別れた理由は、結婚について話し合った時にお互いの価値観や、お金の使い方、仕事の仕方などが全く合わず言い争いになり、お別れしようと話が進んだからです。
彼と別れたことに後悔はありません。なぜかというと、彼と付き合っていた時はやりたいと思うことがなく毎日つまらない日々を過ごしていたのですが、別れた途端やりたいことや、楽しいことや、挑戦したいことがどんどん出てきて毎日楽しいからです。
でも、別れた後から何故か心の中で彼のことを恨んでイライラ、ムカムカして、怒りが込み上げてきて、彼なんか消えてしまえと思うことがあります。
別れて2ヶ月くらいは経つのですが、死んでしまえと思うこともあり、自分のことが怖くなります。未練はないのに、怒りで眠れない時もあります。
前にも同じような心理になったことがあるので、今回質問させていただきました。
どうぞよろしくお願いします。
(匿名さん ※原文のまま掲載させていただきます。)
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なるほど、価値観が合わなかった彼と別れたことに後悔はないけれど、なぜか怒りが出てくる、ということですね。んーなんだか情熱的なお話ですねぇ。
それでは本題へ。
怒りは感情の蓋
私達の心理学では「怒りは感情の蓋」という言葉があるんですよ。
「怒りを使って、その下に隠れている感情を感じないようにしている」といったイメージです。
↓↓↓
| 怒り |
|_ _ _ |
| 他の感情 |
|______|
あまりに簡単な図で申し訳ないですが・・・こんな感じです。
だから、私たちが怒りを感じている時、その怒りの下に隠れている感情を刺激されている、という風にも解釈できますね。
また、怒りは上手にセンタリングすると「やる気のエネルギー」になりますね。
匿名さんが「楽しいこと」「やりたいこと」に向かっているときのエネルギー源にもなるわけです。
***
もしあなたの意識では気づかないところで「死んでしまえ」という強烈な怒り、攻撃性が出てきているのなら、確かに「やる気」が出やすい状況かな、とも思います。
例えば、日常の中で仕事や趣味、遊びなど、何かに夢中になることで過去を思い出さないように、と頑張っていることってないでしょうか。
実はその心の中で引っかかる気持ちがあるけれど、それをなかったコトにしておきたい。そんな気持ちとの付き合い方ですけどね。
だから、もし今のあなたに強烈な怒り、攻撃性が出てきているなら、びっくりするかもしれないんですけど、
「そっか、私は今そう感じているんだよなぁ」
と私の気持ちを見つめてあげてもいいかもしれませんね。すると、気持ちの面でもほぐれやすいといいますか。
どんな感情も否定すると問題を作っちゃうので、できれば受け容れてあげるといいですね。
一方で、私達が「死んでしまえ」といった感情を感じるとき、その心はどうやら「ひどい悲しみ」を感じていることが多いようです。
私の中のひどい悲しみが消えてしまえばいい・・・そんな感覚もあるかもしれないですし。
私達の中に「強い怒り」を感じるなら、それだけ「あなたのハートに隠さなければならない、感じたくない感情がある」ということを示していることも多いものです。
そして、例えば、辛い、悲しい・・・そういった感情を抱えたまま解放せず積み重ねてしまうと「自己肯定がうまくできなくなる」こともあるんですよね。
「恋愛に対する不安」「私の愛情は男性に伝わるのか」「私はちゃんと愛されるのか」といった不安がついつい増してしまうので「あなたの素晴らしさ、魅力、愛情」を本当の意味で発揮しにくくなることも考えられるんです。
この感情はなかなか一人で感じると辛すぎるので、お友達でもご家族でもカウンセラーでもサポートを受けながら、あなたの感情を淡々と感じて解放してみてください。
あなたの心の癖(パターン)は?
>前にも同じような心理になったことがあるので、今回質問させていただきました。
そうであれば、あなたの中に「辛い気持ちを抱える→日常の中で頑張って乗り越える」というパターンがあるのかもしれませんね。
・・・もしかすると、あなたは辛いとか、悲しいとか、そういった感情を人に見せずにご自分で処理されようとする方なのでしょうか。
>長年お付き合いした彼とお別れしました。別れた理由は、結婚について話し合った時にお互いの価値観や、お金の使い方、仕事の仕方などが全く合わず言い争いになり、お別れしようと話が進んだからです。
これはあくまで一般論ですが、長くお付き合いした人との別れは、それだけでなかなか整理がつかないことも多いかもしれませんし、「あの時こうしていれば」といった過去への後悔は残るかもしれません。
また、結婚について話し合った時にすれ違いが起きるなら、その事実に対する後悔が出ても不思議ではないかもしれませんしね。
こういったあなたの様々な気持ちを覆い隠すために、その怒りがあるのなら。
僕は、きっとあなたは彼を大切にしてきたし、今も大切に思っている・・・その証拠ではないかと思いますし。
しかし、別れという事実を前にして、辛いけれど誰も傷つけたくなくて、あなたの気持ちを封印しているのかもしれない、なんて感じましたよ。
だからその怒りは「私の気持ちを大切にするときだよ」というメッセージとも言えそうですね。
どうかご自分のお気持ちを疑わずに、大事にしてくださいね。
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